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犬たちの江戸時代 草思社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2019/08/06 |
JAN | 9784794224088 |
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犬たちの江戸時代
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
多分Xだったかで「犬が旅人と一緒に伊勢参りをしている」ほのぼのとした様子の漫画を読んだ記憶がある。本書はそのような江戸時代の人々と犬がどのように接してきたのかを描く心温まるストーリー…だと思っていたら全然違った。あとがきには「ここ半世紀ほど日本の犬たちはかつてない幸せな時代に生き...
多分Xだったかで「犬が旅人と一緒に伊勢参りをしている」ほのぼのとした様子の漫画を読んだ記憶がある。本書はそのような江戸時代の人々と犬がどのように接してきたのかを描く心温まるストーリー…だと思っていたら全然違った。あとがきには「ここ半世紀ほど日本の犬たちはかつてない幸せな時代に生きている」とある通り、特に江戸周辺に住んでいた犬は随分と時代に翻弄されていたようだ。 江戸の初期には食料として捉えられており、綱吉の時代になって保護対象となり犬小屋に保護されたものの、白米の過剰摂取により脚気が流行していたと推察されるという。そして吉宗以降江戸周辺が鷹場となり鷹狩の邪魔となる犬は追い出され、結果都市部へと迷い込んだ犬で江戸は溢れてしまった。結果として江戸の通りには犬の糞であふれ、「伊勢屋稲荷に犬の糞」が江戸でよく見られる光景として現在でも諺に残ることとなった。 最後まで読んで面白いと思ったのは、本書はこの「伊勢屋稲荷に犬の糞」ってどこ発祥なん?を推理するところから始まっているところ。本書を読むまで知らない諺だったが、なかなかに興味の湧く内容だった。また、おそらくかなりの文献を参照して本書を執筆していると思われるが、主観や脚色の入っていそうな内容に関しては慎重な姿勢を見せているところも好感が持てた。
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<目次> 第1章 花のお江戸は犬ばかり 第2章 犬食い~江戸初期の犬事情 第3章 御鷹餌犬と鷹狩~江戸初期の犬事情(2) 第4章 「犬」~虐げられた言葉 第5章 綱吉登場、増え続ける江戸の犬 第6章 「犬は遠くに捨てなさい」 第7章 犬たちの文明開化 <内容> 典...
<目次> 第1章 花のお江戸は犬ばかり 第2章 犬食い~江戸初期の犬事情 第3章 御鷹餌犬と鷹狩~江戸初期の犬事情(2) 第4章 「犬」~虐げられた言葉 第5章 綱吉登場、増え続ける江戸の犬 第6章 「犬は遠くに捨てなさい」 第7章 犬たちの文明開化 <内容> 典型的な調べ学習のたまもの。「伊勢屋稲荷に犬の糞」のことわざに対し、しっかりと傍証を見つけ、江戸初期には江戸に犬がいないから、もっと新しいものだ、江戸中期以降(5代綱吉の生類憐みの令以降)に、犬の愛玩度が上がって、こんなことになったという。まあ、何とかなっている感じ。
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