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こうして管楽器はつくられる 設計者が語る「楽器学のすすめ」
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こうして管楽器はつくられる 設計者が語る「楽器学のすすめ」

竹内明彦(著者)

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こうして管楽器はつくられる 設計者が語る「楽器学のすすめ」

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ヤマハミュージックエンタテインメントホー
発売年月日 2019/07/20
JAN 9784636971439

こうして管楽器はつくられる

¥1,760

商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2022/07/10

管体のバリエーション。 大学院の「知能機能システム特別研究A」の参考書として購入。楽器にまつわる、よもやま話が詰まっている。メーカーならではの材料や加工法の違いを解説したり、歴史的な仕様が紹介されていて、おもしろい。 決して製造技術だけの話では無い、音への影響や吹奏感など奏者の...

管体のバリエーション。 大学院の「知能機能システム特別研究A」の参考書として購入。楽器にまつわる、よもやま話が詰まっている。メーカーならではの材料や加工法の違いを解説したり、歴史的な仕様が紹介されていて、おもしろい。 決して製造技術だけの話では無い、音への影響や吹奏感など奏者の目線からも語る。ややマニアックな内容ではあるが読みやすく、金管楽器は多少の経験があるくらいだったが興味深く楽しめた。とはいえ専門用語が次々に出てくる上に挿図が少なく、経験の無い木管楽器では読んでいてイメージがつかめずわからない所があった。ヤマハのホームページのURLが載っているので、写真や動画を見ながら読み進めるべきだろうか。 はじめの5章は、以前レビューした「楽器の音色を探る」の内容が丁寧にかみ砕いてまとめてある。リコーダーで管の途中の指をあけると音高が変わる理屈がわかる。教科書でおなじみの定常波も、実測してから導入し実現象として示そうとする姿勢は好感が持てる。 目次 0.管楽器が鳴っている時、楽器の中では何が起こっているか? 1.開管と閉管の謎 2.波の正体 3.定在波と管楽器の振動 ○管楽器の発音 4.発音から楽音へ 5.金管楽器の発音に影響するもの 6.木管楽器の発音 7.木管楽器の発音に影響するもの ○管楽器の設計 8.管楽器設計へのアプローチ 9.伝統と設計 10.金管楽器の加工工程 11.吸込管と曲管 12.抜差管に関わる影響と対処 13.ロータリーバルブ 14.ピストンバルブ ○特別寄稿 15.その後の管楽器設計事情(Venovaの挑戦)

Posted by ブクログ

2020/10/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

19世紀から大音量+高速化 楽器のコンセプト   モデルとなる楽器を探す、演奏者を探す  ①楽器のクセが試作品に現れれば成功  ②モデルと試作品の音程の測定  ③使用履歴による変化の検証  定義しようもない特性   相伝しない秘密主義 材料の分析 不純物も多い ベルの加工  ヘラ絞り二枚取り  先端部を円形からヘラ絞りしステムとつなげ、総体絞り    パウンディングベル  絞り表面の肌荒れ部をハンマーで打ち均す  一枚取り  銀杏のように切り取った素材を折り曲げロウ付けや溶接  叩いてベルの形にする 局所的な無理が少ない 吹込管曲げ  芯金   内径変化 ハンマーなどでなじませる   詰め物   溶解した鉛を詰め込み凝固させて曲げる   離型剤としてチョークなどを使用  水圧 Verona 2017年  VL1シンセ開発  円錐形状管体をDSPで再現する理論  2本の円筒管と分岐で近似し計算簡略化  生楽器で実現   サキソフォンのきらびやかな音   2オクターブ目も同じ運指≠クラリネット   軽量で折り曲げ容易、コンパクト化 コスト   シングルリード マウスピースで大きな音   シミュレーション+3Dプリンタによる試作調整  

Posted by ブクログ

2020/02/09

ヤマハで管楽器の開発者として活躍し、まだまだ後進の指導などをして活躍中だったという竹内明彦さん。 残念ながら本書も中絶した形で終わっている。 本書は、次のような人に向いていると思う。 ・管楽器の演奏経験がある ・物理や工学の素養がある リコーダーを小中学校の音楽の授業でやるくら...

ヤマハで管楽器の開発者として活躍し、まだまだ後進の指導などをして活躍中だったという竹内明彦さん。 残念ながら本書も中絶した形で終わっている。 本書は、次のような人に向いていると思う。 ・管楽器の演奏経験がある ・物理や工学の素養がある リコーダーを小中学校の音楽の授業でやるくらいしか管楽器に縁がない私には、一人では読みこなせなかったに違いない。 幸い家族に上記2点を満たす人がいて、解説してもらって、どうにか読了。 木管楽器の指使いが複雑なのはなぜか。 金管楽器のパイプを曲げるのをどうやっているか。 こんな話も、この本を読んでいくとわかる。 数年前、ヤマハからVenovaという管楽器が発売された。 シンセサイザーでサックスの音を合成するうまい方法を探し当てられた(円錐官の音響は日本の円筒間の分岐管で近似できる)方法を、アナログ楽器に応用してしまえ、と始まったプロジェクトだそうだ。 これまた面白い。 安定した音が出しやすい、運動性が高い、音色がクリア、そんな楽器に求めることをかなえるために、設計者がどうしているかがわかる本。 なかなか類書はないのではないか?

Posted by ブクログ

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