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呼吸する町
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2019/07/17 |
JAN | 9784334912918 |
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呼吸する町
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乳酸菌飲料ラクトルを届けるラクトママ4人のお話。 この設定を聞くと有名な乳酸菌飲料ヤ◯◯トが思い浮かぶ、、 「八十ミリリットルの液体に何億個もの菌を忍ばせて人々の体内に送り込む。私達の仕事は菌を配ること。」 確かにその通りかもしれないが、言い方に笑ってしまう。 同じ仕事をしてい...
乳酸菌飲料ラクトルを届けるラクトママ4人のお話。 この設定を聞くと有名な乳酸菌飲料ヤ◯◯トが思い浮かぶ、、 「八十ミリリットルの液体に何億個もの菌を忍ばせて人々の体内に送り込む。私達の仕事は菌を配ること。」 確かにその通りかもしれないが、言い方に笑ってしまう。 同じ仕事をしているのに売り方、仕事の考え方、私生活に抱えるものは、みんな全く違っており、それぞれのお話に違った面白さがあった。 個人的には、ラッキーマチコさんのお話が好きだった。 ちょっとしたラッキーが、とてつもない幸運が続いてるように話が進んでいく。 くすっと笑ってしまう話も多く散りばめられているのも良かった。 特に、パンクバンドの曲を声が枯れるまでお経をあげていると思っているおばあちゃんと、「夫は会話の流れから夕食がカレーであると予想して、味覚、嗅覚の調整に入ってるはずである」の言い回しが面白くて好きだった。
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ヤクルト、いやラクトの販売員であるラクトママをめぐるそれぞれの家庭の情景。優しかったり、黒かったり、能天気だったり、悩んだり、ひと通りの情景が展開される。なんだかオチがないような気持ちで読了。
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ある町で働く乳酸菌飲料販売員の女性たちの日々を描いた短編集。 主人公の女性は各話で異なる。表題作は1話目に配されている。全4話。 * * * * * 出来のよいのはやはり表題作。 主人公のベテランラクトレディの春子は明るく人好きする性格で、販売員としても...
ある町で働く乳酸菌飲料販売員の女性たちの日々を描いた短編集。 主人公の女性は各話で異なる。表題作は1話目に配されている。全4話。 * * * * * 出来のよいのはやはり表題作。 主人公のベテランラクトレディの春子は明るく人好きする性格で、販売員としても優秀。毎朝出会うランニング中の年配男性や歴史好きの亭主のセリフなど、伏線の質がよくオチのつけかたも見事で、爽やかな読後感をいっそう引き立てています。 何より軽やかなテンポで読みやすく、作品の導入にぴったりでした。 第3話は、ガラリと趣を変え、現代版わらしべ長者のようなストーリー。なかなかうまく組み立てられていて感心しました。ラストの外し方もよかった。 2話目のブラックユーモアや4話目のミステリータッチもライトなテイストで呑み込みやすく、テレビドラマ化してもいい作品だと思いました。
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