「令和」から読む万葉集 新典社新書

辰巳正明(著者)

• 販売会社／発売会社: 新典社
• 発売年月日: 2019/07/01
• JAN: 9784787961785

商品レビュー

2021/01/31

新元号「令和」と改まり、かなり早い時期に出ました。仕事が早い。すばらしい。
令和の出典がなにしろ推しの大伴旅人に関わるところなのでちょっと頭がおかしくなってた頃に読みました(すでにあの頃のハイテンションの反動がきている気が…)。
メインは勿論令和の典拠となった梅花宴ですが、更にその他の万葉歌やその根源となる漢籍についての解説が充実。当時の貴族層が享受したものに触れるのは大事だと思うので、これは求めていた内容でした。今までかいつまんでいたものが大体凝縮されてます。
梅を詠むことの意味がこんなに深いのかと思わされます。讃酒歌についても思うところ多すぎてなるほど「賢良」と「さかしら」についての解説が興味深かった。万葉集のこういった部分はある意味二次創作と言えるかもしれない。
まあまあドリームも入ってるところある。