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憲法学の病 新潮新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/07/13 |
JAN | 9784106108228 |
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大半の憲法学者がガラパゴスな考え方を強要している現状を踏まえた上で、筆者は国際法の視点からそういった憲法学者を一人ずつ狂ったように批判する本。 この点、従来の憲法学者が自身の思想・信条ありきの学説を作り、それを通説としているのではないかと思うところに、メスを入れて批判するのはと...
大半の憲法学者がガラパゴスな考え方を強要している現状を踏まえた上で、筆者は国際法の視点からそういった憲法学者を一人ずつ狂ったように批判する本。 この点、従来の憲法学者が自身の思想・信条ありきの学説を作り、それを通説としているのではないかと思うところに、メスを入れて批判するのはとても納得ができる。 日本国憲法の制定過程を追っていくと、憲法は、日米が共同で執筆した、20世紀の国際法規をただ真似しただけのコピペの最高法規にすぎない。そのため、憲法の条文解釈は国際法の条文を解釈するに近いことを行えばいいと筆者は考える。 その一方で、反米思想の影響を受ける大半の憲法学者は、19世紀のドイツ国法学に回帰した思想の下で、国際法学とは真っ向から対立する“独自の憲法学”を形成させた。その証拠に、憲法学者は、「八月革命説」を提起し、現行憲法をアメリカの押し付け憲法とは考えずに日本国民が敗戦によって天皇から主権を奪い取った(革命)ことによって作られた民定憲法と考える。この箇所を筆者は猛烈に批判している。 しかし、穿った見方をしてしまうと、これだけ筋が通ってる(ように思える?)と少し怪しさも感じられる。 例えば、「自衛権」の解釈について、憲法学と国際法学の見解をそれぞれ提示しているが、果たして国際法学の見方が筆者の提示する考えが通説なのか?他の有力説もあるのではないか?などが疑問に思えた。筆者の憲法学者憎しの考えは十分理解できるけれど、もう少しフェアな見方で検討すべきところがあるのではないかと感じた。 また、全ての憲法学者が狂人なわけではないことはいえるので、この点は忘れてはいけないことだと思う。きちんと中立な立場から論じられる学者はいる(京大系)が、圧倒的多数派(東大系)の批判に晒されてしまうことから声を上げないだけだと思う。 しかし、それにしても、憲法学者の中に蔓延る歪な風潮(異なる意見を認めない風潮)は治すべきだと思う。某教授の「たいていの憲法学者が憲法違反と言ってますし、国民の間でもそのことが理解され、『憲法違反だと思う』というような回答が世論調査で多数を占める状況になっています。したがって、法案が憲法違反であるという点は決着がつきました」という発言は恐ろしい。
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現行憲法はアメリカが起草した。日本国民が憲法制定権力者ではない。アメリカによって作られた現行憲法は無効である。この都合の悪い事実を覆い隠すための奇妙な説が「八月革命」説。ポツダムを受諾した8月に、天皇が神意に基づいて日本を統治する神権主義から、(国民が自らの意志で?)国民主権への...
現行憲法はアメリカが起草した。日本国民が憲法制定権力者ではない。アメリカによって作られた現行憲法は無効である。この都合の悪い事実を覆い隠すための奇妙な説が「八月革命」説。ポツダムを受諾した8月に、天皇が神意に基づいて日本を統治する神権主義から、(国民が自らの意志で?)国民主権への転換・革命が起こったと考える。p.129『ほんとうの憲法』 **************** 国際的にみて、かなり異様な第9条がなければ、こうした憲法論議もなかった、というか不要だったわけで、そういう意味で極めてローカルな話題であり、いくら議論に熱が入っても、どこか空しさが漂う。普遍性を持った未来志向の議論に感じられない。多くの国において解決済、というか問題にもならない論点。解釈をめぐる憲法の訓詁学。不毛の時間。
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この本は憲法解釈を題材に、通説的かつ固定的な解釈に対して幅広い視点で素直に解釈することの大切さを教えてくれる。 焦点は主に日本国憲法の前文と9条の解釈である。 現在の日本国憲法に対する解釈は19世紀ドイツ国法学に基づいたものであり、さらには憲法学者内で独自に決めた通説が反映され...
この本は憲法解釈を題材に、通説的かつ固定的な解釈に対して幅広い視点で素直に解釈することの大切さを教えてくれる。 焦点は主に日本国憲法の前文と9条の解釈である。 現在の日本国憲法に対する解釈は19世紀ドイツ国法学に基づいたものであり、さらには憲法学者内で独自に決めた通説が反映されている。 一方、著者は国際政治学者として国際法や国際社会の歴史を前提に解説する。 現在の憲法解釈がいかに狭い分野で解釈されているのか理解できる。 憲法前文を素直に読めば、いわゆる三大原理(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)は自明ではない。 ⇒たしかに、小学生か中学生の時に憲法前文は暗唱させられ三大原理が大事だと習ったが、前文と三大原理の関係に違和感を覚えた。この本を読んでその違和感がすっきりした。 憲法9条は国際法と憲法制定時の歴史背景に基づいて素直に読めば、国連憲章を念頭に、国際社会における戦争や戦力についての当たり前の考え方を言っているだけである。日本国憲法制定以前から、国際社会はいわゆる戦争を禁じていた。そして、自衛権(個別、集団関係なく)は当然認めている。日本国憲法では、あらためてそのことを明確にしただけとも言える。 ⇒イデオロギーを背景に偏った解釈があることは認識していたが、異なる学問分野から根拠を持って違う解釈が加えられたことは爽快に感じた。 全体感想 固定的な観念に対して幅広い視点で素直に解釈することは重要だと感じた。 学術的な専門家の意見や解釈は重要だが、それにとらわれるだけなのは危険だと感じた。 分野や対象にもよるが、なにものも学問のための学問に(あるいは特定のイデオロギーのためのものに)なってはいけない。ある程度応用的分野の学問ならば、国や社会にどういったメリットデメリットを及ぼすのかも想像して研究を進める必要がある。 特に、この本のテーマは憲法学である。日本という国をデザインする唯一の法的な根拠を、一部の学者の解釈にとらわれるだけでは心もとないと感じた。
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