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フランドルの冬 P+D BOOKS
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2019/07/11 |
JAN | 9784093523707 |
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フランドルの冬
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
フランス北部に広がるフランドル地方のサンヴナン精神病院に勤務する日本人留学生コバヤシの精神科医としての日常を描いた本書は著者自身の留学経験をベースに書かれた作品。語学が堪能でも決して馴染み切ることのない、コバヤシが持て余す『異邦人』としての自己の異質さは、そのまま現実世界に上手く...
フランス北部に広がるフランドル地方のサンヴナン精神病院に勤務する日本人留学生コバヤシの精神科医としての日常を描いた本書は著者自身の留学経験をベースに書かれた作品。語学が堪能でも決して馴染み切ることのない、コバヤシが持て余す『異邦人』としての自己の異質さは、そのまま現実世界に上手く適応できず、生きづらさを抱えている人の違和感(ここでは精神病者)のそれと同質のものであり、それらは医者であるドロマールやクルトンもまた同じである。本書を読んでいると、人はどうして狂わずに生きていけるのか、不思議に思うくらいだ。現実と幻覚、正気と狂気は向こう側が透けて見えるほどの薄皮一枚で隔てられているに過ぎない。『自然も人も、未知なるが故に、我愛す』という一文がとても印象的。加賀乙彦の他の作品も読みたい。
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加賀乙彦の処女作がP+D BOOKSから復刊。 フランスを舞台にした心理小説で、著者の留学経験が色濃く反映されている。 お互いに腹に一物ありそうな人間同士の群像劇。誰ひとり幸せにならないのだが、そりゃあなるわけないよな、と納得してしまうキャラクター造形というのもなかなか無いw 逆に、こういう一癖も二癖もある人物を描き出しているのが心理小説だ、とも言える。『宣告』も買っておこうかなぁ。
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