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アベル・サンチェス ルリユール叢書
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アベル・サンチェス ルリユール叢書

ミゲル・デ・ウナムーノ(著者), 富田広樹(訳者)

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アベル・サンチェス ルリユール叢書

定価 ¥3,300

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻戯書房
発売年月日 2018/06/26
JAN 9784864881715

アベル・サンチェス

¥2,475

商品レビュー

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2025/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作者自身が、第二版への序文で、読み返したくはなかった物語であるとし、陰鬱な作品だとされている本作。 この小説の初版はスペイン国内では成功を収めなかった、、その理由は憂鬱な陰気さ、彩色に心を砕いた陰気で憂鬱な、寓意的な表紙がそれを阻んだとさえ書いてあるから……まぁ、作者としては好きな作品じゃないんだろう。 (たしかに、訳者あとがきで紹介された表紙を見ると、、、うん、、、なんでこれにしたんだろう?と思った。) 執筆された時期が、サラマンカ大学学長の職を追わた時期で、推敲も罷免されて辛い思いを抱えていた時期なので、それもあるのかな。 ストーリーはシンプルで、主人公のホアキン・モネグロと幼なじみのアベル・サンチェスの生涯についてのできごとが描かれている。 ホアキンが娘に残した自叙伝…告白からの引用も交えて、アベルとカインをベースにしてる話ではあるものの、カインとホアキンの最後は違う。 カインは追放され、ひとりさまよう事になったわけだけど、ホアキンは最終的には赦しを得て、家族とも会話ができている。 ホアキンが一方的に憎しみを抱いていたアベルは、作中で突然死してしまう(病で)。 と、いうことで、、、 ホアキンは、ずっと憎しみに囚われて辛い思いをしてきたわけだけど、最後の最後でカインよりは良い死に方をできたし、憎しみからも解放された。 最後に、少しでも光をつかめたなら幸せな人生なのでは?と思う。 そして、何をしても好かれるアベル、なぜか好かれないホアキン。まぁ、奥さんのアントニアは別として… 好かれて才能があるが故のアベルの無神経さ、そして疑いなく自分が主人公なんだと思っていそうな態度や言動と、憎しみを捨てきれず思い悩むホアキンと。どちらが人間らしいか、そして共感できるかというと圧倒的にホアキン。 まぁそれは、わたしがホアキン的な人生を歩んでいるからかもしれない。 完璧であるが故に人間的でなく、、といった点で、ディックの電気羊、そしてながらよ我が涙を思い出した。 擱筆セリ!

Posted by ブクログ