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壊れやすいもの 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2019/06/14 |
JAN | 9784041078464 |
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壊れやすいもの
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商品レビュー
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英国の作家ニール・ゲイマンの掌短編小説(+詩*)集。 収録作は 翠色(エメラルド)の習作 *妖精のリール 十月の集まり *秘密の部屋 顔なき奴隷の禁断の花嫁が、恐ろしい欲望の夜の秘密の館で メモリー・レーンの燧石 閉店時間 *森人ウードゥになる 苦いコーヒー ...
英国の作家ニール・ゲイマンの掌短編小説(+詩*)集。 収録作は 翠色(エメラルド)の習作 *妖精のリール 十月の集まり *秘密の部屋 顔なき奴隷の禁断の花嫁が、恐ろしい欲望の夜の秘密の館で メモリー・レーンの燧石 閉店時間 *森人ウードゥになる 苦いコーヒー 他人 形見と宝 よい子にはごほうびを ミス・フィンチ失踪事件の真相 ストレンジ・リトル・ガールズ ハーレクインのヴァレンタイン 髪(ロック)と鍵(ロック) スーザンの問題 *指示 どんな気持ちかわかる? おれの人生 ヴァンパイア・タロットの十五枚の絵入りカード 食う者、食わせる者 疾病考案者性咽喉炎 最後に ゴリアテ オクラホマ州タルサとケンタッキー州ルイヴルのあいだの どこかで、グレイハウンド・バスに置き忘れられた 靴箱の中の、日記の数ページ パーティで女の子に話しかけるには *円盤がきた日 サンバード *アラディン創造 谷間の王者――『アメリカン・ゴッズ』後日譚 盛りだくさんだが、 こんなにときめきを覚えない読書体験も珍しい……。 ネットを見回すと概ね好意的な評価が並んでいるので 鼻白む。 相性が悪いの一語に尽きる――か。 但し、シャーロック・ホームズ・シリーズへのオマージュ (×クトゥルフ神話!)「翠色の習作」、 中年男性が奥手だった少年時代の奇妙な体験を振り返る 「パーティで女の子に話しかけるには」は面白かった。 ※細かい話は後日ブログにて。 https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/
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短編や詩31篇が収められている。 「パーティーで女の子に話しかけるには」 映画をみたので原作を読んでみた。本は最初のお屋敷でのパーティーの場面のみ。男の子も本人のイーンと友人のヴィクのみ。映画は原作をふくらませて撮ったようだが、お屋敷でのパーティの様子は原作の雰囲気を損なうこと...
短編や詩31篇が収められている。 「パーティーで女の子に話しかけるには」 映画をみたので原作を読んでみた。本は最初のお屋敷でのパーティーの場面のみ。男の子も本人のイーンと友人のヴィクのみ。映画は原作をふくらませて撮ったようだが、お屋敷でのパーティの様子は原作の雰囲気を損なうことなく映画は表現していた。 相手の宇宙人の女の子とそうとは知らずにイーンたちは会話してるのだが、なんだか変な世界だとおもいつつも、会話が成立してしまっているのがおもしろい。初対面で話す時は地球人同士でもこんな風かもね。 原作は30年前のできごとをイーンが語る形式。音楽については、はっきりとグループ名などが出てきて嬉しくなってしまった。 「ちょうどパンクが流行りだした頃だった。自分のレコードプレーヤーできくのは、アドヴィーツ、ザ・ジャム、ストラングラーズ、ザ・クラッシュ、セックス・ピストルズといったところ。よその家のパーティでは、ELO、10cc、ロキシー・ミュージックなんかも耳にした。運がよければデヴィッド・ボウイも何曲かきけた。交換留学でドイツにいったときにきいた音楽でみんながいいと思ったのは、ニール・ヤングの『ハーヴェスト』というLPだけで、『孤独の旅路』を旅のあいだずっときくことになった」 その御屋敷のパーティで流れていたのは知らない曲で(そりゃそうだろうね、宇宙人なんだから)ドイツの電子音楽ポップスのグループ、クラフト・ワークに少し似ていて・・」 クラフト・ワークを電子音楽ポップグループと作者が書いているところがおもしろい。 御屋敷でコーラにペルノを入れた甘い飲み物を作ってイーンは飲むが、それは「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのライヴLPで、聴衆のだれかがペルノをちょうだいといっていたからだ」 ペルノを知らなかったので調べると、ペルノとは フランスの世界的酒造メーカー・ペルノ・リカール社が製造するリキュール「ペルノ」だそうだ。 最後にヴィクがパーティのお屋敷を間違ったようで早く出ようとする場面で、「その晩初めて、ぼくの知っている曲が表側の部屋でかかった。悲しげなサックスの音色のあと、流れるような和音が押し寄せ、男性ヴォーカルが沈黙の時代の子どもたちのことをカットアップ詩で歌う。」この曲は何だろう。 その他絵と名前の記述もおもしろい。 イーンはステラに惹かれるもヴィクにとられてしまい、トリオレットと話すがその顔について「コミック『コナン』シリーズに出てくる女性キャラを連想した。五年後だったら、ラファエル前派の絵画に描かれているフジェイン・モリスやリジー・シダルを連想しただろうが、そのときはまだ十五歳だった」 彼女の名前について「ぼくの世代には、ヒッピー風の名前は少ない。レインボーとかサンシャインとかムーンとかいう名前の子どもたちは、当時まだ六歳から八歳くらいだった」とあり、イギリスで60年代末のヒッピーたちが「キラキラネーム」的な名前をつけていたのか、と興味深い。 巻末には作者の作品解説があり、この物語は、地球にやってきた観光客の話として書き始め、・・書きあげると、ニューヨークの伝説のライヴハウス、CBGBでのチャリティの催しで、この作品を朗読した。パンクロックと1977年の話を読むのには最高の場所で、とてもハッピーな気分に浸った」とある。 2009.10.31初版(単行本) 図書館
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解説が山尾悠子だったので購入してみたら、『墓場の少年』の著者だった。角川文庫の翻訳ものはあまり注目していなかったからな……。 硬質な短編と詩を収録。詩のことはよく解らないが、本書においては、詩の存在がいいアクセントになっていて、スパイス的な存在感があった。短編もバラエティに富んでいて、幻想小説だけでなく、ホラー色の強いもの、SF寄りのもの、パスティーシュなど、次は何が飛び出してくるか解らない、おもちゃ箱のような1冊になっている。
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