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とむらい屋颯太
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2019/06/07 |
JAN | 9784198648640 |
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商品レビュー
2.8
10件のお客様レビュー
タイトル通り“弔い”を生業とする颯太と、彼の仲間たちを中心とした六編の連作ものです。 個人的な事で恐縮ですが、昨年身内を亡くした時、心身共に疲弊しているのに、やらなあかん事は多いという状況で、慣れない(そら、慣れないわ)葬儀をテキパキ仕切って頂いた葬儀社の方には大変お世話になり...
タイトル通り“弔い”を生業とする颯太と、彼の仲間たちを中心とした六編の連作ものです。 個人的な事で恐縮ですが、昨年身内を亡くした時、心身共に疲弊しているのに、やらなあかん事は多いという状況で、慣れない(そら、慣れないわ)葬儀をテキパキ仕切って頂いた葬儀社の方には大変お世話になりました。 このように、必要とされている職業ではあるのですが、本書では江戸時代という事もあってか、世間から“不浄”呼ばわりされてしまっている部分があります。 颯太がどこかクールで淡々としているのも、その辺からなのかな、とつい考察してしまいます。 各話、様々な背景の死に様や送り方があり、豪商で故人の遺志関係なく宣伝を兼ねたド派手な葬式もあれば、第四章「儒者ふたり」の手習いの先生のように、貧しさ故きちんとした式はできなくても、皆に慕われて行列のできる“別れの式”があったりと、まさに十人十色です。 そして、ある意味“死体のプロ”ともいえる颯太は、定町廻り同心の韮崎さんにも何気に頼られて、不審死の謎解きを手伝うはめになる場面も・・。 そんな颯太の壮絶な幼少期が描かれている第六章「火屋の華」は胸にせまるものがありました。 颯太だけでなく、“とむらい屋”のメンバーは其々“抱えているもの”があり、本書でも紹介がてら、彼らの事情にさらっと触れています。 続編も出ているようなので、そちらも読んでみたいですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
梶よう子さんの「とむらい屋颯太」 先にこのシリーズ2冊目の「漣のゆくえ」を読んだので、一冊目を読みたくなって読んだもの。 亡くなった時にはこのようなとむらい屋さんに送って貰いたいとつくづく思う。 今日は、現役最後の職場での私の前任者の通夜が行われる…。
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江戸時代版「葬儀屋」の物語。 『とむらい屋』の人達が心を込めて死者を送り出す姿が描かれていて、1話1話なんだか心地よく感じました。 『とむらい屋』を営んでいる主人公の颯太は「弔いは残された者のためにある」と話しています。これまで深く考えたことはなかったけれど、亡くなった人との別れ...
江戸時代版「葬儀屋」の物語。 『とむらい屋』の人達が心を込めて死者を送り出す姿が描かれていて、1話1話なんだか心地よく感じました。 『とむらい屋』を営んでいる主人公の颯太は「弔いは残された者のためにある」と話しています。これまで深く考えたことはなかったけれど、亡くなった人との別れの儀式であるので、この颯太のセリフに共感しました。また颯太がとむらい屋になるきっかけとなる出来事が書かれていて、そう思う理由が更にわかります。 人には様々な人生があり、その数だけ死があって、そのさまを江戸時代の葬儀屋として非常に興味深く描かれている作品で、文章も分かりやすく、面白かったです。 続編がでたとのことなので、是非読みたいです!
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