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ゴルバチョフ(上) その人生と時代
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ゴルバチョフ(上) その人生と時代

ウィリアム・トーブマン(著者), 松島芳彦(訳者)

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ゴルバチョフ(上) その人生と時代

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2019/06/01
JAN 9784560096963

ゴルバチョフ(上)

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商品レビュー

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2024/08/19

この本ではゴルバチョフが生まれた1931年からソ連崩壊後まで、その時代背景と共にゴルバチョフの謎に満ちた生涯を辿っていきます。 ゴルバチョフ自身の生涯も非常に興味深いものなのですが、この本でやはりありがたいのはソ連の時代背景を知れる点にあります。特にソ連が崩壊に向かっていく流れ...

この本ではゴルバチョフが生まれた1931年からソ連崩壊後まで、その時代背景と共にゴルバチョフの謎に満ちた生涯を辿っていきます。 ゴルバチョフ自身の生涯も非常に興味深いものなのですが、この本でやはりありがたいのはソ連の時代背景を知れる点にあります。特にソ連が崩壊に向かっていく流れは読んでいて頭を抱えたくなるほどの混迷ぶりでした。ソ連がいかに出口のない迷路に迷い込んでいたかがわかります。

Posted by ブクログ

2019/12/11

おすすめ資料 第490回 ゴルバチョフ その人生と時代(2019.12.06) 本書はアメリカの歴史家の手による、ソ連最後の最高指導者ゴルバチョフ (Михаил Сергеевич)の評伝を全訳したものです。 妻ライーサとの馴れ初めといった極めてプライベートな領域から、ペレ...

おすすめ資料 第490回 ゴルバチョフ その人生と時代(2019.12.06) 本書はアメリカの歴史家の手による、ソ連最後の最高指導者ゴルバチョフ (Михаил Сергеевич)の評伝を全訳したものです。 妻ライーサとの馴れ初めといった極めてプライベートな領域から、ペレストロイカやグラスノスチを断行した 歴史上の人物として私たちがよく知る側面までが詳らかに描かれています。 ゴルバチョフは、学生時代に演劇部に所属し、レールモントフの「仮面舞踏会」を演じたそう。 ロシア語劇の人(以外も)は必読なのでは? 【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200253692&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200614931&type=PvolBook 【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】 https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/2615244201858602

Posted by ブクログ

2019/08/30

「ゴルバチョフは謎」と本人自身が語ったという。確かにソ連のような社会でなぜこのような人物が生まれ、そしてトップに上りつめ、改革をしようとしたのか?ゴルビー本人の心情だけではなく、社会の人たちの考えにまで、その興味は尽きない。とにかくこの人は20世紀後半の歴史を変えた最大の人物と言...

「ゴルバチョフは謎」と本人自身が語ったという。確かにソ連のような社会でなぜこのような人物が生まれ、そしてトップに上りつめ、改革をしようとしたのか?ゴルビー本人の心情だけではなく、社会の人たちの考えにまで、その興味は尽きない。とにかくこの人は20世紀後半の歴史を変えた最大の人物と言ってよいだろうから!「謎」とは本人の自嘲も込められているように感じる。 「全貌の権力を握りながら、倫理の原則にこだわり、その権限を自ら制限し、失う危険さえおかした」との評価の言葉は至言だ。書記長になる前のチェコ事件(親友のムリナシがいた!)へのコメントは興味深く、また1971年のイタリア、1976年のフランス訪問によって、西側が自由で、豊かであることを実感し、「社会主義の方が優れているという大前提が揺らいだがこのことを隠し通し」ていたということが、将来へ繋がったことが納得!若き日のライーサ婦人との出会いから始まって、いかに2人が理想的な夫婦だったかは著者の説明で痛感するし、老害の蔓延るソ連が彼の登場を大歓迎したことが、初めてテレビで見たゴルビーの言葉に接した際の言葉から切実に迫る。「テレビを見てびっくり仰天した。あれを見たか、と言い交わし、その噂で持ち切りだった。彼は自分の言葉を理解し、職務に熱心で、国民に呼びかける言葉を持ち、国民と交わることを恐れず、威厳にこだわらない。道を見出し、奮い立たせ、自分らしさを取り戻させ、大胆に行動させ、勇気を与え、危険を厭わず、常識に則り、思考し行動する印象を与える。ついに我々はそのような指導者を得たのだ」 1985年3月の書記長選出の政治局会議でのライバルを含めた全員が挙って彼を賛美する推薦の言葉には、後の日を考えると実に強烈な皮肉を感じる。 ここから転落による大逆転の評価がなぜ起こったのか。アルコール撲滅への取組みから始まった国民の不満の高まり、エリティンとの深まりつつある確執など、リアルな場面の紹介など圧倒的なリアリティだった。ゴルビーの性格の両面性、中途半端性、演技に支えられた表面性などが国民に見抜かれたということだろうか。レーガン米大統領とのジュネーヴ、レイキャベクでの2度の首脳会談の具体的な交渉場面は、ここまでの記録が示されていることに驚く。現代の米-朝会談を彷彿とさせた。

Posted by ブクログ

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