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ニクラス・ナット・オ・ダーグ(著者), ヘレンハルメ美穂(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2019/06/05
JAN 9784093567190

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¥660

商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2021/12/11

2020年刊行だけれど、自分が読んだのは今年なので、ベスト入りに。 歴史上の謎を解くという趣向ではなく、フランス革命直後のスウェーデンを舞台に起こる陰惨な猟奇殺人の物語。 しかし、この年代が重要である。この年だからこそ、こんなことになってしまったという意味合いが込められたタイトル...

2020年刊行だけれど、自分が読んだのは今年なので、ベスト入りに。 歴史上の謎を解くという趣向ではなく、フランス革命直後のスウェーデンを舞台に起こる陰惨な猟奇殺人の物語。 しかし、この年代が重要である。この年だからこそ、こんなことになってしまったという意味合いが込められたタイトルなのだろう。 事件を巡る人々の思惑と行動、それが絡み合った末の経緯もなかなかに興味深いのだが、時代背景と当時の風俗の描写がものすごい。 そこへ行ったら三日で行き倒れになれる自信がある。いや三日も持たないきっと。 ほぼマイナスの気温の中、雪で擦って体を洗うとか・・・。肥溜めめがけて飛び込んでないか?そこに落ちれたらラッキーって書いてない?避けれたらじゃなくて?なんで?怪我しないため?などなど、猟奇事件が霞む猟奇的生活の数々。 事件は各人のパートに分かれており、この人物が被害者ではと思われる独白が続くのだが、彼の役割は想像を超えていた。 探偵役2人のバディはなかなかいい。次回作にもこのバディに登場してもらいたいのだが、片方の健康上の状況を考えると難しいかもしれない。 しかし、死んだかと思ったら生きてたこともあったし、なんとかならないものか。 本国では三部作の続編が出ているそうなので、早く日本でも発売してほしい。

Posted by ブクログ

2021/01/02

主人公は、結核で余命幾ばくも無い法律家セーシと、退役軍人で義椀の引っ立て屋ミッケル。セーシルの正義感やミッケルの優しさなどには好感が持てて良いのだが、舞台となるストックホルムのグロテスクでリアル過ぎる描写や、途中辻褄が合わない所など、読み進めるのが辛い。

Posted by ブクログ

2020/06/12

1973年(フランス革命期)のスウェーデンが舞台のミステリ。 湖で発見された四肢を切り落とされた死体の謎を、結核で余命わずかの法律家と戦場帰りの荒くれ者が追う。全体的に暗いし、不衛生でグロい場面が多くてつらかった。 殺人事件の捜査が本筋ではあるが、事件を切り口に当時の混沌とした社...

1973年(フランス革命期)のスウェーデンが舞台のミステリ。 湖で発見された四肢を切り落とされた死体の謎を、結核で余命わずかの法律家と戦場帰りの荒くれ者が追う。全体的に暗いし、不衛生でグロい場面が多くてつらかった。 殺人事件の捜査が本筋ではあるが、事件を切り口に当時の混沌とした社会を様々な立場から描きだした歴史小説の側面が強く、そこが面白かった。バディ物としてもいい感じ。 三部作らしいので続編も読みたい。

Posted by ブクログ

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