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令和を生きるための昭和史入門 文春新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/06/20 |
JAN | 9784166612215 |
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令和を生きるための昭和史入門
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令和を生きるための昭和史入門
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
2007年に書かれた「昭和史入門」をベースに2019年に加筆編集された本。話題になった「失敗の本質」を著者が別の角度から解説している感じだ。やはり昭和史となると、太平洋戦争絡みの話題が多い。 歴史に学ぶと同時に、「断片的で自分の思考に都合が良い情報だけでなく、多様な視点や意見を...
2007年に書かれた「昭和史入門」をベースに2019年に加筆編集された本。話題になった「失敗の本質」を著者が別の角度から解説している感じだ。やはり昭和史となると、太平洋戦争絡みの話題が多い。 歴史に学ぶと同時に、「断片的で自分の思考に都合が良い情報だけでなく、多様な視点や意見を取り入れた上で自らの考えを述べる」ことを啓蒙している。そのため、やや過激な思想に陥りがち(意見が偏っている)他の作家への批判なども込めている。 淡々とした語り口ながら、強い意思と「昭和を体験した空気感」が伝わってくる。
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膨大な調査に裏打ちされる、冷静な書。 失敗の起源、社会の空気、天皇からの視点、戦後の矛盾と完了していない総括、平成の右傾化、等、 平易にコンパクトに纏める。
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日本の歴史を、特に昭和史を客観的に述べることができる人を挙げるならば、半藤一利氏か、この本の著者の保坂正康氏ではないかという気がします。その保坂氏が昭和史を俯瞰的に時系列で新書のボリュームで解説したのが本書です。 私自身、昭和史を含む近代史は(高校で日本史を選択していなかったこと...
日本の歴史を、特に昭和史を客観的に述べることができる人を挙げるならば、半藤一利氏か、この本の著者の保坂正康氏ではないかという気がします。その保坂氏が昭和史を俯瞰的に時系列で新書のボリュームで解説したのが本書です。 私自身、昭和史を含む近代史は(高校で日本史を選択していなかったこともあり)基本的な知識が欠如している部分もあるので、本書は正直ちょっと難解な印象を受けました。 ただ、非常に印象的であったのは太平洋戦争を始めるにあたりラジオで発表された開戦の詔書の主旨が「東アジアの安定のために日本が努力したにもかかわらず、英、米がその努力を阻止したり、さらにはアジアの制覇を企て、日本の存在に脅威を与えたために立ち上がった」というものであったという部分です。追い込まれ、やむにやまれず立ち上がったという趣旨です。現代に置き換えた時、この詔書に登場する英、米を中国や韓国に置き換えると、こういう論旨で武力衝突に至るケースがあり得ない話とは思えない気がしてきます。 もう一点本書で印象的だったのは、昭和歴代の首相が終戦をどのような年齢、立場で迎えたのかを述べた部分です。明治生まれ、大正生まれ、昭和生まれとグループ分けされていますが、私たちの年代にとって首相と言えば、大正生まれの田中角栄、中曽根康弘、竹下登、宇野宗佑、宮澤喜一、村山富市、そして昭和生まれの海部俊樹、細川護熙、羽田孜、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、福田康夫と分けられています(本書のもとになった著書は2007年発売のため)。 こうしてみると、政治家がそれなりに存在感を持っていた時代の首相は大正生まれのグループが多い気がします。この年代の人達は太平洋戦争には軍人として参加しており、その経験がその後の政治活動にも影響を与えているようです。 著者も警鐘を本書の中で鳴らしておられますが、日本だけでなく世界の政治指導者が次第に若返り、先の大戦を経験していない年代となりつつある現代は、私たちが政治家の言動に無関心でいると再び戦乱を呼び込む事になりかねない気がします。
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