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三人の逞しい女
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2019/05/23 |
JAN | 9784152093134 |
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三人の逞しい女
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
三人の女性(移民ルーツを持つ・難民)が緩やかに、恐らく時代を跨ぎながら、繋がっている。第一部は、その結末の曖昧さ、居心地の悪さに、これが二部三部と続くのか…という感じだった。が、第二部は、なんとか最後希望が見えてよかった。ルディだけが勝手にガンバルゾ!で終わらなかったところがなん...
三人の女性(移民ルーツを持つ・難民)が緩やかに、恐らく時代を跨ぎながら、繋がっている。第一部は、その結末の曖昧さ、居心地の悪さに、これが二部三部と続くのか…という感じだった。が、第二部は、なんとか最後希望が見えてよかった。ルディだけが勝手にガンバルゾ!で終わらなかったところがなんだか少し意外で、でもホッとできた一編。第三部はかなりきつい。第一部で一瞬ながらもカディの若い頃のことを知っているから、次から次へと苦難に見舞われる彼女を追うのは辛いものがあった。有刺鉄線を上り、そして死を知覚する、その最後の瞬間まで言葉を尽くす文体は圧巻。カディの壮絶な亡命の旅は、繰り返すケガとその描写に代表されるように、時に非常にリアリスティックに立ち現れるが、大きな鳥の存在など何処か幻想的な雰囲気も漂う。現実的な政治性とは切り離せない冷静な眼差しで淡々と言葉を紡ぎながらも、現実と幻想の境が溶けていくような、唯一無二の文体に惹きつけられた。
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フランスでトップともいえる文学賞 ゴンクール賞をゲットした秀作。 初めて聞く名前だった。調べるとアフリカ(セネガル)とフランスの混血という出自。 当作品も連作集というものの、緩やかに繋がっている感じがなくないといったところ。 ノラ・ファンタ・カジ・デンバ~の3人の女がそれぞれにヒ...
フランスでトップともいえる文学賞 ゴンクール賞をゲットした秀作。 初めて聞く名前だった。調べるとアフリカ(セネガル)とフランスの混血という出自。 当作品も連作集というものの、緩やかに繋がっている感じがなくないといったところ。 ノラ・ファンタ・カジ・デンバ~の3人の女がそれぞれにヒロインとなって生きていく姿を生き生きと描いている。 読み始め、いま一つ乗れなかった。 島国日本ではフランスのような移民社会とは全く異なり、各人の【多彩にまじりあう感情】【相互に、時には闘うことも辞さない日々の時間】を熟知の上で人生街道を闊歩、あるいはひたひたと歩いて行かねばならない。 1話から、そういった社会の力学に圧倒され、もっとそういった社会を知っていかないといけないなと痛感した次第。 2話も3話もアフリカと対峙する仏社会~時には神経質な、またある時は悲惨ないばらの道を歩く人生が語られていく。 私からしたら、「これを逞しいというの?」と感じられずにはならなかった作品だった・・・が。 訳者小野氏の弁による【正解など、どこにも見当たらない不確実、不可解な状況をひたすら耐え忍ぶ】態度・・・英国詩人キーンが言う消極的能力=逞しさ・・だと!
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読むのが辛い。 濃密な混乱と悲しみの現実感の濃さ。 ひとごとではない理不尽さが痛い。 本当に読むのが辛く、飛ばしたり、でもまた戻ったりしつつ読みました。 フランスの小説というものをあまり読んだことがないのですが、米英文学とはずいぶん違い、外国の小説なのにどこか日本純文学小説と似...
読むのが辛い。 濃密な混乱と悲しみの現実感の濃さ。 ひとごとではない理不尽さが痛い。 本当に読むのが辛く、飛ばしたり、でもまた戻ったりしつつ読みました。 フランスの小説というものをあまり読んだことがないのですが、米英文学とはずいぶん違い、外国の小説なのにどこか日本純文学小説と似ていておどろきました。
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