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なぜ人は騙されるのか 詭弁から詐欺までの心理学 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2019/05/22 |
JAN | 9784121025449 |
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なぜ人は騙されるのか
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
人は騙されやすい。まず集団内にいるなら周りの空気に流されるだろうし、疎外される恐怖なども後押しして大衆の意見に飲まれ易く、また飲まれようともするだろう。そうでなくとも、誰にでも思い込みや誤認識はあるだろうから、元々どう考えていたかによって、判断基準がある程度決まってしまっている様...
人は騙されやすい。まず集団内にいるなら周りの空気に流されるだろうし、疎外される恐怖なども後押しして大衆の意見に飲まれ易く、また飲まれようともするだろう。そうでなくとも、誰にでも思い込みや誤認識はあるだろうから、元々どう考えていたかによって、判断基準がある程度決まってしまっている様に思う。なるべく考え方は変えたくないし、なるべく人と同じことを考えていたいと言うのが人間の性ではないかと感じる。 本書は人がなぜ騙されやすいかについて、様々な詐欺手法や広告手段、また政治家が上手く質問を交わす様な国会答弁などを例に挙げ解説していく。何より人の中にある思い込みやバイアスなどが判断力を鈍らせ、詐欺に引っかかったり、要らぬ商品を購入してしまうなどの予期せぬ結果につながっていく。 私も昔から思い込みが強く、自分が考えたことを他人から否定的に言われたりすると、事実がどうであれ自分の考え方に絶対の自信の様なものもあるだろうからカチンと来てしまう事がある。その度に自分のそうした考え方に嫌気が差しつつ反省を繰り返している。オレオレ詐欺にかかる人の半数以上が、自分は大丈夫(詐欺にかかるはずがない)だと考えていたと言うから、大丈夫という何の根拠もないかなで何故か自信がある方が怖い。それ自体が大きな思い込みであり、詐欺にかかった際の視野を著しく狭くし、注意力の大きな低下を招いてしまっているのかもしれない。 更に本書では、インターネット広告や昔ながらの囲い込み詐欺も取り扱う。少しでもこの様な詐欺被害は無くなって欲しいが現実はお年寄りもケータイ・スマホを持っている。そうした偽の情報やフェイクニュースへのアクセスが容易になった事に加え、歳を取れば誰もが認知力や判断力が低下するのは避けられない。 まずはこうした手法を本書の様な書籍で学び、知る事で自身が引っかからないこと、更には自分の親や祖父母へと注意を呼びかけて、そういった犯罪を未然防止する必要がある。詐欺に限って言えば手口は明らかに巧妙化し、未だ年間の被害額が減る見込みはなさそうだ。 先ずは自身がしっかり考えることで、ニュースや友人との会話の中でも出てくる、偽の情報を上手に選別していく事が大切になってくる。
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典型的な左派の著者による本。 保守層は騙されやすく、嘘をつく、オールドメディアが正しいなど、偏るがひどい。
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コミュニケーションを図るために、人間の脳は隙間を補う働きがある。確かに、1から10まで話すのではなく、文脈に応じて省略したり、言葉のニュアンスでプラス向きマイナス向きな判断をしたりする。 それが、仮説確証バイアス(自分が予め持つ予測に当てはまるような事例に目を向け解釈する)...
コミュニケーションを図るために、人間の脳は隙間を補う働きがある。確かに、1から10まで話すのではなく、文脈に応じて省略したり、言葉のニュアンスでプラス向きマイナス向きな判断をしたりする。 それが、仮説確証バイアス(自分が予め持つ予測に当てはまるような事例に目を向け解釈する)、正常性バイアス(自分は大丈夫だろう)、真実バイアス(相手の言うことは嘘ではないだろう)に繋がり、騙されてしまう。 特に、政治家の言い逃れパターンの分類は面白かった。語意の摺り替え、焦点ずらし、答弁の改変、応答の冗長化、批判による対抗、常套句の頻用など。答弁の際によく分析してみたい。 情報化社会の進展に伴い、世の中には大量の情報が溢れる中、根拠の不確かなフェイクニュースが盛んに流れ、フィルターバブルにより自分の都合の良い情報ばかり得ている可能性がある。人間である以上恣意的な解釈から全く免れるのは難しい。しかし、根拠の確認や統計学的視点を持ち、正しい情報が見分ける姿勢を持ちたいと思った。
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