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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2019/05/21 |
| JAN | 9784120051920 |

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商品レビュー
3.6
111件のお客様レビュー
図書館。社会派小説の特設コーナーより。 大阪二児置き去り死事件という痛ましい出来事を基に描かれた作品。加害女性の母、被害者である息子、加害女性の三つの視点で各章が構成されている。 読み進める中で困ったことは、たびたび、加害女性の母と加害女性を混同する点である。似た名前であるこ...
図書館。社会派小説の特設コーナーより。 大阪二児置き去り死事件という痛ましい出来事を基に描かれた作品。加害女性の母、被害者である息子、加害女性の三つの視点で各章が構成されている。 読み進める中で困ったことは、たびたび、加害女性の母と加害女性を混同する点である。似た名前であることもさることながら、生い立ちの陰鬱さが重なってしまうのだ。2人の実子を死に追いやった加害女性を擁護することはできないが、しかし世間で騒がれた「鬼母」というレッテルを貼られたままにしておくことにも抵抗が生まれる。加害女性は、置き去りにするずっと前に、自らも置き去りにされた経験をもつ。かといって、加害者の子ども時代、子育てを放棄して出て行った(ように見えた)加害女性の母だけを責めることもできないのである。 亡くなった子どもから話を聞くことは当然できないため、この作品のフィクション性が詰まった部分は被害者となった息子の語りを取り扱った点である。ここだけ敬体なのもすでに亡くなっていることを暗示しているようだった。事件のニュースを目にした視聴者の思考が最終的に辿り着くのが、子供たちがどのような思いを抱えて最期の時を過ごしたのか、という点であろう。息子の視点から母について語られる時、私たちは改めて事件の苛烈さ、その背景にある家族や社会の冷酷さを痛感せずにはいられない。 ただ「幸せになりたい」と願う全ての親が、子が、「幸せ」と心から感じられる世の中になればいい。しかしそれが難しい。
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読みながら苦しくなり何度も読むのやめようと思いながら、でも読み終えた。虐待は連鎖する。だからこそ縁を切ってでも生き直せる環境が必要。それにしても読み終わっても気分が悪く母親だけが罰せられるでは済まない事情がたくさんあってやりきれない。
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不快感120%の小説。特に桃太の現実離れした健気さ、いじらしさが事件への憤りを増長させる。とにかくこの嫌な世界から逃れたくて、でも逃げずに読まなければいけない気がして、自らを追い立てるように一気読みした。「産むってことと育てるってことは違うのよ。産めるってことと育てられるってこと...
不快感120%の小説。特に桃太の現実離れした健気さ、いじらしさが事件への憤りを増長させる。とにかくこの嫌な世界から逃れたくて、でも逃げずに読まなければいけない気がして、自らを追い立てるように一気読みした。「産むってことと育てるってことは違うのよ。産めるってことと育てられるってこともね」類子の言葉が刺さる。「母親だから」「産んだのだから」きちんと育てるのが当たり前と周囲が決めつける風潮が、この瞬間も誰かを追い詰めているのかもしれない。「つみびと」が誰で、どんな罪を犯したのか。答えは読む人の数だけありそうだ。
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