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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2019/05/21 |
JAN | 9784120051920 |
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商品レビュー
3.5
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物語は①母・琴音、②娘・蓮音、③小さきものたち(蓮音の子どもたち)の三つの視点で進みます。いずれも悲惨ですが、特に蓮音がどんどん追い込まれていく様子が読んでいて辛かった。子どもたちが死に至る描写も苦しくなりました。 母・琴音についても、一見身勝手で悪に見えますが、彼女が辿ってきた...
物語は①母・琴音、②娘・蓮音、③小さきものたち(蓮音の子どもたち)の三つの視点で進みます。いずれも悲惨ですが、特に蓮音がどんどん追い込まれていく様子が読んでいて辛かった。子どもたちが死に至る描写も苦しくなりました。 母・琴音についても、一見身勝手で悪に見えますが、彼女が辿ってきた人生を知ると、なんとも切ない気持ちになります。 安心や安全が奪われた日々が母から娘に受け継がれ、それぞれの人生で悲劇が拡大していく様子に、どうして、と思わずにはいられませんでした。 そして何よりも、蓮音の、 助けを求める方法がわからなかった。 これが一番悲しいです。 周りを頼ることができずに(頼っていいと思えなかったり、頼れる人がいなかったり)苦しんでいる人が、一人でも多く救われる世界であってほしいです。 大人になったモモくんが、蓮音に宝石を送るシーン。 親子でテーマパークや尾瀬を歩く姿。 ぎこちなさが残りながらも、家族の絆を修復していく琴音と蓮音。 心からの「幸せ」を口にして、笑顔で子どもたちを抱きしめる蓮音。 ハッピーエンドを想像しています。
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2010年6月、大阪市内のマンションで母に置き去りにされた幼い姉弟が餓死した事件に着想を得て創作された作品。 あちこちで虐待だなんだと繰り返されるのを見ては心が苦しいと思っていた。 私の頭の中では、「どうして? どうしてそんなことに?」が繰り返されていたわけだけれど、読みながら悲...
2010年6月、大阪市内のマンションで母に置き去りにされた幼い姉弟が餓死した事件に着想を得て創作された作品。 あちこちで虐待だなんだと繰り返されるのを見ては心が苦しいと思っていた。 私の頭の中では、「どうして? どうしてそんなことに?」が繰り返されていたわけだけれど、読みながら悲しいけれど少しだけ加害者の気持ちも理解できてしまった気がした。 「どうして?」と繰り返していた私はただただ闇ではなく明るいところで暮らして過ごせていた人間なんだということに気づいたのだ。 恵まれているという言葉で片付けるのはどうかと思うが、恵まれているんだと思う。 どこかで人生の歯車が狂ってしまう… 人の感情が理解できない人や想像できない人がいて、 自分さえよければという人もいて、 愛情を持てる人がいて、持てない人もいて、 愛情を信じられる人もいて、信じられない人もいて、 手を差し伸べられる人がいて、 救いを求めて手を伸ばせる人がいて、伸ばせない人がいて… 読んでいて苦しくなった。 被害者たくさんいるじゃん… 事件だけ見たらもちろん被害者は死んでしまった子ども達なのに、それだけではないのかもしれないと思ってしまった。 物事は多面的に、いろんな方角から見る必要がある、 と日々思ってはいるもののなかなかそうはできていない事実に気づいた。 まだまだだな、私。 それにしてもテーマが重い。 でも考える必要がある内容だったと思う。
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実際の事件をもとにした作品。 ニュースではシングルマザーの母親だけが悪者として扱われるけど、本当にそうなのか? 親子、それぞれの視点で描かれているが負の連鎖をどこかで断ち切ることができたのだろうか。 救いの手をどうやって差し出せばよかったのか。 色々考えさせられる作品であり、幼い...
実際の事件をもとにした作品。 ニュースではシングルマザーの母親だけが悪者として扱われるけど、本当にそうなのか? 親子、それぞれの視点で描かれているが負の連鎖をどこかで断ち切ることができたのだろうか。 救いの手をどうやって差し出せばよかったのか。 色々考えさせられる作品であり、幼い子供が被害に遭うのは本当につらい。
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