人生の名言 明日の自分が変わる

池田書店編集部(編者)

• 販売会社／発売会社: 池田書店
• 発売年月日: 2019/05/15
• JAN: 9784262174259

商品レビュー

2020/11/19

　200近くの古今東西の人（架空のキャラクターを含めて）の「名言」と、その解説。
　こういう本、読むの恥ずかしいと思っていたが、たまにはいいか、と思って読んでみた。あと昔から「座右の銘」みたいなものがおれにはないので、「座右の銘」とまではいかなくても、覚えておけば「善く生きる」ことができそうな言葉も見つけたい、と思ってしまった。（本当はそういう言葉は探すというよりは自分の内から湧いてくるものじゃないといけないと思うんだけど、凡人のおれには…）
　やっぱり共感できる言葉があると嬉しい。「自分は意志が弱い。その弱さを克服するには、自分を引き下がれない状況に追い込むことだ。」(植村直己p.28)、「人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである。」(バーナード・ショーp.20)とか、こういう意識は、おれは持ってきたと思う。あとは警句として覚えておきたい言葉（ちなみに「警句家」という人がいるらしい。p.172フラーとか。警句ばっかり言う人、って何なんだろう…？）。「忙しいと疲れたは、自慢にならん」(吉田茂p.12)、「前進しないものは後退していく」(ゲーテp.91)、「人は知ることが少なければ少ないほど、知っていることが多いと思うものだ」(ルソーp.150)あと分かっているけれど出来ないことの例。「まず何よりも、変化を脅威ではなく機会としてとらえなければならない」(ドラッカーp.154)→やっぱり思い込みや経験の力というのは強くてなかなか…。「人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ。」→許す、は怒りの後に行わないといけないことだから、怒りの制御がまず課題だけど…。
　「名言」として取り上げられている言葉を言った人がバラエティに富んでいるのが面白い。起業家、経営者、作家、政治家、哲学者、俳優、スポーツ選手、宗教家みたいな人から、「忍たま乱太郎」の誰かの台詞、ハリーポッターのシリウス・ブラックの台詞、とか架空の人、マツコ・デラックスとか秋元康とか話題の人、ゲッターズ飯田？誰？（←でも「全ての決断や選択は最高だったと思った時から人生は良い方向に進むようになるもの」(p.213)って、良いこと言うなあ。）、「モチベーショナルスピーカー」？なる人まで。面白かったが、こういう本はしばらくはもういいかな、あと解説部分は正直、内容もないし、書き手がどういう立場の人なのかよく分からないので、違和感を覚える。なんか大きな絵とか書いてくれていた方が良かったのではないか、と思った。(20/11/19)

2020/06/21

読みやすく、たまに振り返って読みたくなる本。
一度きりの人生をどう歩んでいくか。
様々な考え方、視点で捉えると新しい発見、今後の自分自身の成長につながるかもしれない。