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千霊一霊物語 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2019/05/14 |
JAN | 9784334754006 |
- 書籍
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千霊一霊物語
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
仏革+怪奇譚ということですごく好みの話だった 特に「ソランジュ」「アルベール」の前後編と「髪の腕輪」が好き 18世紀末-19世紀のフランス人の心象が気になる 革命や共和政に賛成していても、王家やキリスト教への敬意や愛着は残っているのかな チョイ役でダントン出てきたのが面白かっ...
仏革+怪奇譚ということですごく好みの話だった 特に「ソランジュ」「アルベール」の前後編と「髪の腕輪」が好き 18世紀末-19世紀のフランス人の心象が気になる 革命や共和政に賛成していても、王家やキリスト教への敬意や愛着は残っているのかな チョイ役でダントン出てきたのが面白かった(ガブリエルの話はない) 他のデュマ作品だと「アンジェニュー」や「赤い館の騎士」、他にもスタンダール「赤と黒」やバルザックのいくつかの作品、さらに20世紀だと直接仏革と関係ないセリーヌやサガンでも言及があるので本当にどこにでもいるなぁと
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デュマが偶然居合わせた殺人怪奇事件から物語が発展していく。 物語は事件の解決がテーマではなく、偶然集まった人々が体験したそれぞれの怪奇現象がテーマ。 フランスの時代背景もよくわかり、それぞれの幽霊話も描写が鮮明でどんどん物語に引き込まれ、あっという間に読み終わった。 解説部分もア...
デュマが偶然居合わせた殺人怪奇事件から物語が発展していく。 物語は事件の解決がテーマではなく、偶然集まった人々が体験したそれぞれの怪奇現象がテーマ。 フランスの時代背景もよくわかり、それぞれの幽霊話も描写が鮮明でどんどん物語に引き込まれ、あっという間に読み終わった。 解説部分もアレクサンドルデュマをもっと知れて興味深かった。
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アレクサンドル・デュマによる怪奇ロマン中編。 === 27歳の作家アレクサンドル・デュマは、狩猟のためにフォントネを訪れていた。 狩りも一段落ついたところでデュマは血塗れの男を目撃する。 男は石切夫のジャックマンと名乗り、市長の家の玄関先で告白する。「俺は自分の女房を殺した。捕...
アレクサンドル・デュマによる怪奇ロマン中編。 === 27歳の作家アレクサンドル・デュマは、狩猟のためにフォントネを訪れていた。 狩りも一段落ついたところでデュマは血塗れの男を目撃する。 男は石切夫のジャックマンと名乗り、市長の家の玄関先で告白する。「俺は自分の女房を殺した。捕まえてくれ」 市長のルドリュは警察官たちと共に現場検証に向かうが、ジャックマンは現場に戻ることを激しく拒絶する。 どうにか現場であるジャックマンの自宅についた一行は、血塗れの地下室で首を切られた女房の遺体を見る。 ただでさえ凄惨な事件だが、殺人犯ジャックマンはさらに恐るべきことを告げる。「斬り落とした女房の首が俺に向かって喋りかけてきたんだ!」 翌日。 デュマは証人としてルドリュ市長の自宅に呼ばれる。その場に集まったのは、警視のクザン、現実主義の医師のロベール、自称不死者の文人エッテイラ、神秘主義者司祭のムール、博物館創始者のルノワール子爵、青白い顔をした美女グレゴリスカ夫人。 彼らの話題はジャックマンの証言のことに。切り落とされた首にはまだ意識があるのか?死んだ人間の意思がこの世に留まることがあるのか? 彼らは一人ひとり、自分が見聞きした不可思議な経験を語ってゆく。 ルドリュ市長 若い頃身を焦がした恋とその悲痛な終わり、しかし死んだ恋人の意思としか思えない不思議な出来事を語る。 ロベール医師 殺人犯に有罪宣告をした判事が、死者が戻ってきたとしか思われない経験をして衰弱していく姿。 ルノワール子爵 フランス革命で暴かれた国王たちの墓。だが王の遺体を侮辱した男はは不思議な人影に招かれて…。 ムール神父 人間には善良な性と邪悪な性がある。死ぬときに人の意識に残るのが前者なら天国に行くし、後者なら地獄に落ちるだろう。ムール神父が、あるならず者の魂を救おうとしてとった行為とは。ならず者の善意は勝ったのか。 エッテイラ 亡夫の遺言を果たすため、その意思に導かれた未亡人の話。 グレゴリスカ夫人 ポーランド出身のグレゴリスカ夫人の家族はロシアからの独立の戦士だった。一族の城に敵が迫り、修道院に匿われに旅に出た彼女は、モルタヴィア領で領主の息子に囚われる。独立、戦争、王家、吸血鬼伝説…。 === 物語の背景は、フランス革命も終わったものの、人々の記憶にはまだ新しいという時代だ。登場人物たちの間に、恐怖の時代を共に生き延びたという共有感がある。 処刑方法としてのギロチンについて、一瞬で命を奪うから人道的という理由もある反面、斬られた首が動いたり喋ったりしたという目撃談もたくさんあったらしい。この処刑方法については、作者デュマの熱意を感じるのだが、彼の時代にも議論が交わされていたのだろう。 あとがきに書かれた作者アレクサンドル・デュマの経歴がなんというか…作品よりもドラマチックというか人騒がせというか(苦笑)、やはり面白いものを残す人は本人も強烈なんだなあと思う。 …女性問題も財産問題も色々やらかしてるのに、庶子達が面倒みてくれたって、よくできた子供たちだとも思った。
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