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英語の処方箋 「日本人英語」を変える100のコツ ちくま新書1405
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2019/05/07 |
JAN | 9784480072252 |
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英語の処方箋
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
良書。「高く評価されている」をhighly evaluated と訳しがちだが正しくはhighly regarded
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日本人が安易に(?)使ってしまいがちな不自然、あるいは失礼にもなりかねない表現("Long time no see," et cetra, "Do you remember me?", "How do you do?"...
日本人が安易に(?)使ってしまいがちな不自然、あるいは失礼にもなりかねない表現("Long time no see," et cetra, "Do you remember me?", "How do you do?"など)、逆によく使う自然な表現だけれどもめったに日本人は使わない表現("I'm certain that," "I'll bet," "How do you like ~?"など)、和製英語や言いにくい表現(「リストアップ」、「ピックアップ」)、日常的なことだけれどなかなか教わっていない表現(「頑張って!」、「12時(正午、真夜中)」、「先輩」など)、全部で100の表現や文法事項が解説されている。 この傾向の本はよくあるが、その中でも初学者(中3くらい)でも読めて、初学者がよくやりがちなミスで、さらに取り上げられている項目に偏りがないということで、良い本だと思う。英語をかなりやっている人が読んでもいくつか発見があるのではないかと思った。 おれも付箋を貼って、知ってはいてもなかなか使えない表現("I know for a fact that" (p.19), "I was caught off-guard by the rain." (p.49), "How shall we ~?"(p.123)なんかをチェックした。あとは、大学受験の英作文の勉強にも使えそうな、「インフルエンザが学校全体に広がっている」"The flu is going around the whole school now." (p.55)とか、「高く評価されている」"be highly regarded" "be appreciated by everyone" (p.56)とか、セミコロンの使い方などは、高校生にも役に立つ内容。今は中学を教えている英語教員としては、「嫌いを伝える」(pp.102-3)は教えないといけないよなあと思う。 それでも3つくらい面白いと思ったところがあって、まず一番印象的だったのは「ファーストネームで呼ぶことを提案するのは必ず目上の人間のほうで」(p.173)、「まだあって間もないときにそんなことを言い出せば、むしろ無礼な振る舞いになってしまう」(同)というのは、よく教えないといけないと思った。だって教科書のLesson 1に"Please call me Aya."が出てくるんだから、結構多くの人がこの表現だけは頭に入っていて、だからこそ使いやすいんじゃないかと思うが、相手との関係や場面、タイミングが合わないと、そんなに気軽に使えるものではないということだった。「要するに、まだお互い知り合ったばかりのときに形だけファーストネームで呼び合ったからといって、それでお互いの関係が深まるわけではない」(p.175)し、「長く付き合う中で信頼関係を築いたのちに、呼び名をファーストネームに切り替えた方がずっと意味がある」(同)ということだ。あとは "It's up to you."(好きなようにして)は、「相手に対して不愉快に思っていて、勝手にしろと言い捨てている」(p.180)とか、さらにその裏に「しかし私の思うようにできないと怒るからな」(同)という意図を感じさせるようで、使うのに気がひけるけど、この英語にそんな意味はないということが改めて分かった。(逆にこう言われると、お前いい加減早く決めろよ、と言われている気がおれはするのだけど。優柔不断ですみません、とか思ったりして。)最後に、I could care less.とI couldn't care less.は同じ意味、というのは恥ずかしいことに今まで気づかなかった。そしたらI couldn't agree more.とI could agree more.も同じなのか??これは難しい。 軽めの初学者向けの新書だと思ってスラスラ読もうと思ったが、それなりに勉強になるところもたくさんあるし、もちろん初学者の知っておくべきポイントとしても適切に感じられ、良かった。(21/11/13)
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