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迷うことについて
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迷うことについて

レベッカ・ソルニット(著者), 東辻賢治郎(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 左右社
発売年月日 2019/05/01
JAN 9784865282344

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商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2022/08/12

著者を含め、時代や文化的背景の異なる様々な人物や動植物とのストーリーを辿りながら、様々な土地土地を彼女が綴る美しい文体と共に巡っていく過程で、時間や空間が渾然一体と感じられるような不思議な感覚が得られる本だった。 ソルニットは、「迷う」ことは、自らを「失う」こと (lost) ...

著者を含め、時代や文化的背景の異なる様々な人物や動植物とのストーリーを辿りながら、様々な土地土地を彼女が綴る美しい文体と共に巡っていく過程で、時間や空間が渾然一体と感じられるような不思議な感覚が得られる本だった。 ソルニットは、「迷う」ことは、自らを「失う」こと (lost) だと述べているが、そこには悲観的意味合いはない。人が何かに迷っているときには、同時に何か見知らぬものが顔を出しており、自分が見ている世界はそれまで知っていたよりも大きなものになっている。 本書中では、「迷い」の象徴的な色として「青」が度々登場する。空や海に果てしなく広がる「青」は、決して到達できない願望や欲望と、憧憬への「隔たり」の色であるが、人はその隔たりを埋めるための解決策をつい考えてしまいがちだ。しかしながら、例えそれらを獲得できたとしても、決して満たされることはなく、次の欲望が待っている。不確実性に留まりながら、その隔たりの感覚そのものを愛でることを提案する著者の主張に深い共感を覚えた。 他にも様々なエピソードが描かれているが、印象深かったのはカリフォルニアのウィントゥ族の話だった。彼らは、自分の身体の部位を指す時に、左右ではなく東西南北の方位を使う。ウィントゥにとって確かなのは揺るぎない世界の方であって、自分はそこに寄りかかる不確かな存在でしかない。

Posted by ブクログ

2020/07/18

・ベンヤミンがところどころでてくるけど作者のすきな哲学者なのかな?時間感覚の歴史?やったかなんか読もうとしたけど難しいすぎて断念したような. ・ベンヤミンに倣っていえば、自分の居場所を知りつつ迷子になっている ・迷子とはいわば精神の

Posted by ブクログ

2019/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

迷う、失うこと=ロストする、ことについて書かれたエッセイ。 著者の家族や友人、恋人の「ロスト」のような個人的な体験と、16世紀のアメリカ大陸で生き延びたスペイン人侵略者、インディアンに攫われた子供たちの記録、青に取りつかれた芸術家の一生、音楽、砂漠の動物たち、小説の引用、地図の歴史…と広大な範囲の話題が混ざり合い、思索が展開していく。 迷子とは精神の状態という著者。街や森で自ら迷うときのこころが、「世界のなかへ紛れてしまう」「抱かれて身を委ねる」、「自我が溶解する」と表現される。世界との接続のすべを失えば、自分自身も見失われる。そして街をさまようウルフの「アイデンティティや激しい欲望に関わること、名を捨てて誰か別の人になりたい、あるいは自分自身を、他人の目に映る自分を思い出させる首枷を脱ぎ捨ててしまいたいという切実な願い」。「自分のバイオグラフィーを生きることから束の間の猶予をもらう」状態。私は方向音痴だけどそうやって迷いながら街を歩くのが好きでどうしてもやめられなくて、まさにこの感覚、この願い、と思う。 不確実性や謎に留まって、未知の領域に自分を置き続ける能力、negative capability。人間はどうしてもすっきりさせたい、分かりたい、という正の走行性がある気がする。それに抗って、未知の領域の只中に身を置いて分からないまま考える、負の方向に向かい続けるというのは胆力のいることだ。でも、人が心の底で求める類の何かは、そういう営みを必要とするものなのだと思っている。 隔たりの青の話もすごく素敵なのだ。距離のある所にしか現れない、「旅路をまっとうできなかった迷ってしまった光」たちの美しい青。隔たりの具現なのだ。6章の貴族の娘の話も綺麗。 私たちが憧憬を抱く対象ではなく、その間の隔たりを抱いて愛すること。この本はまだ頭の中に置いて考えていたいという感じだ。

Posted by ブクログ

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