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世界まちかど地政学NEXT
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/04/25 |
JAN | 9784163910147 |
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世界まちかど地政学NEXT
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
旅をしているような気分で読める、好奇心を満たしてくれる本。 ただ、一カ所に長く留まるような旅ではなく、次々と移動するので、深く味わうというよりも、テーマをもって確認してそれを満たすという「社会人旅」という感じ。象徴的なのは、空港ラウンジで一息。ビジネスクラスでの移動など、バックパ...
旅をしているような気分で読める、好奇心を満たしてくれる本。 ただ、一カ所に長く留まるような旅ではなく、次々と移動するので、深く味わうというよりも、テーマをもって確認してそれを満たすという「社会人旅」という感じ。象徴的なのは、空港ラウンジで一息。ビジネスクラスでの移動など、バックパッカーというよりも取材旅行だ。 例えば、途上国の成長とそこに潜む問題点の探求。ラオス、東ティモール、パラグアイ。治安が悪かったニューヨークのサウスブロンクス、今はどうなったのか。バルカン半島の複雑な歴史と現状を、旧ユーゴスラビア諸国とアルバニアについて。ルクセンブルクの経済と社会。レバノンとヨルダン、戦争と平和。 インドシナ半島内陸の要地としてのラオス。そこに中国資本がワールドトレードセンターを建設。ラオスでも日本でも農民や職人が確実に担っていた経済的な付加価値の生産機能を失って、単にワークシェアリングの一手法になっていないか。会議や店先に所在なげに座る忍耐力の対価を得ているだけで、実際には、産業用ロボットや化石燃料、ODAが付加価値を生んでいるだけでは、と著者。ブルシットジョブ。 経済の事は、実地で感じろ、という事なのだろう。短期間でその目的が果たせるのかは分からない。確証性バイアス等の主観も入るだろう。しかし、読書をして思ったのは、やはり自分の目で見てみたいという事だ。文字で読むよりも、言葉にならない視覚的情報、空気感を味わう事の意義は大きい。
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おもしろ… 世界のいろんな地域を、まちかどを、そこに暮らす人々のいまを、歴史を絡めながらおしゃべりしてもらっているよう。 著者の知識が膨大すぎるので難しい箇所もたくさんあるが、それもまた「おしゃべり」の一興、みたいな。 『デフレの正体』の頃から、世間の空気に惑わされず自分の目で見...
おもしろ… 世界のいろんな地域を、まちかどを、そこに暮らす人々のいまを、歴史を絡めながらおしゃべりしてもらっているよう。 著者の知識が膨大すぎるので難しい箇所もたくさんあるが、それもまた「おしゃべり」の一興、みたいな。 『デフレの正体』の頃から、世間の空気に惑わされず自分の目で見て考えたことから自分の論を造り出す桁外れにスマートな脳みその持ち主、という著者のイメージは変わらない。 そこに、地理オタク乗り物オタクだったり旅先でパソコンが壊れて絶望したり「ご機嫌に歩いていると~」みたいなお茶目な描写が突然現れたりして、かわいいおじさん的なイメージがプラスされつつある。
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「地域エコノミスト」という肩書きを持つ著者による、目の付け所がフツーとは違う旅行記の第2弾。 旅に出るのも難しい昨今、こういった本でイメージを膨らませるのも楽しい時間でした。 本著は旅行記ながら、5章のそれぞれにテーマがあり、例えば第1章は「途上国問題」で、ラオス、東ティモール...
「地域エコノミスト」という肩書きを持つ著者による、目の付け所がフツーとは違う旅行記の第2弾。 旅に出るのも難しい昨今、こういった本でイメージを膨らませるのも楽しい時間でした。 本著は旅行記ながら、5章のそれぞれにテーマがあり、例えば第1章は「途上国問題」で、ラオス、東ティモール、パラグアイの3か国をめぐる中で、これらの国が今後成長できるのか?を考えています。 著者は街を歩きながら「お金の出元、出先」や「格差」その他の制約条件を見つけ出していきます。確かに、ODAでお金が入ってきても、海外ブランド品を買って流出させるだけなら成長には繋がらない訳で、国家としてどうしたいのか、何をコアにするのか、考え抜いて実行していくことの重要性を感じました。 ロジ的なところに目を向けると、滞在時間短すぎ!というツッコミはせずにいられません(笑 旧ユーゴ旅行では、モンテネグロ⇒セルビア⇒北マケドニア⇒コソヴォの4か国の首都をたった1日で回るという無茶苦茶な旅程があり、北マケドニアの首都は「飛行機で到着後、バスで街に出て、30分後に出るコソヴォ行きのバスに乗車」という扱い…。 著者も正気ではないという表現を使っていましたが、時間をかけても知見が得られないコトは結構あるので、これはこれで旅のやり方の1つかなと。。(1人旅で「ヒマになる」というのは結構な悲劇ですし…)まぁ、行かなくても8割方の原稿は埋められそうですが、現場に行くことがスタート地点である著者はそれを絶対にしないんだろうなぁとも思いました。 ただ、短時間だと「天気」と「曜日」に印象が大いに左右されそうです。 ちなみに、本著の内容とは関係ないですが、著者はプライマリー・バランス論者のようで、本著の中には2か所ほど日本の財政収支不均衡を嘆く記述がありました。この問題も勉強しないとなぁ。。 何はともあれ、いつかまた(できれば遠くないうちに)、異国での街歩きやふれあいができることを祈りつつ。。
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