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ミッドナイト・ライン(上) 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2019/04/16 |
JAN | 9784065153659 |
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ミッドナイト・ライン(上)
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商品レビュー
3.3
6件のお客様レビュー
リーチャーは、事件に巻き込まれることが多いですが、この作品は自ら事件に入り込んでいくタイプ。 アメリカの士官学校の絆って強いんですね。卒業リングを見ただけで、見ず知らずの、しかも、後輩を探そうとするなんてね。そして、士官学校側も、なんやかんやで協力するんだな。
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「ミッドナイト・ライン」上下、リー・チャイルド。初出2017年。青木創訳、講談社文庫。 リー・チャイルドさんの名探偵ジャック・リーチャー・シリーズの第22作。 # 今回はリーチャーさんが、たまたま田舎町の質屋で「アメリカ陸軍学校の卒業記念リング」を見つけたことから始まります...
「ミッドナイト・ライン」上下、リー・チャイルド。初出2017年。青木創訳、講談社文庫。 リー・チャイルドさんの名探偵ジャック・リーチャー・シリーズの第22作。 # 今回はリーチャーさんが、たまたま田舎町の質屋で「アメリカ陸軍学校の卒業記念リング」を見つけたことから始まります。「これを手に入れるまでには大変な苦労がある。それを売り払うとは余程のわけがあるに違いない」と考えたリーチャーさん。この指輪の持ち主へと探索の旅を続けるうちに、あれよあれよと犯罪組織のど真ん中に踏み込む風になっていく・・・そして指輪の持ち主の事情は・・・。 これもいつも通り、本当に目隠し状態で、何がどうなっているのか分からない冒頭から、徐々に事情が分かっていく過程が何より読ませます。そして格差社会と地域の崩壊ですさびまくったアメリカの姿。そして軍隊と戦争のツラさも。 その中で元軍人の主人公を描くのですが、そこのスタンスはよく考えたら日本の警察小説「新宿鮫シリーズ」と似ていますね。 現実の組織の姿や、そこで権力を持っている人たちには幻滅と不信感に溢れているんだけど、システムそれ自体には真実を信じている。つまり、「犯罪者を逮捕する警察システム」とか「軍隊内で犯罪を捜査する憲兵」とか。とにかく違法行為をして罪を負わず、小さくつましく生きている無力な労働者たちを食い物にしたりたまに傷つけたりする人々を許さない、ということですね。まあこれは当たり前といえば当たり前で、なんであれヒーローものっていうのはそこを最低限ラインにしてヒーローの力の執行を正当化するわけですが笑。 ちなみにそれでいうと「アメリカの軍隊及び軍隊を内包する外交姿勢」についてはどうかというと、そこはさすが英国人が書いているせいか、うまく評価から距離を置いていますね。これはでも実は司馬遼太郎さんもそうなんですけれど、「軍隊やその武力行使について一般化して考えると正当化はしないけど、そういうことと別軸として軍隊的な実用的な人間と集団の機能とか連帯については、心情的に嫌いじゃない」という感じがします。 安易と言えば安易な展開なんですが、考えられてるなあと思うのは、主人公は格闘で笑っちゃうくらい無敵だし、銃器の扱いも巧みなんですが、その分実はあんまりそういうアクションシーンは連打しないんですね。実はとにかく「よく分からない状態」のなかで色んな人と会って話して、また次に行く、、、という作業の積み重ね。そこンところを飽きずに読ませるミステリー語り力とでもいうべきものが、素晴らしい。
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陸軍士官学校の厳しい訓練をくぐりぬけた者のみに授与される貴重な卒業記念クラスリングが質屋で売られていた。リーチャーが、リングに刻まれた卒業年とイニシャルを手がかりに母校の謎を辿ると、歴史に翻弄される美人姉妹の影が。 上巻を読んだ限りでは、胸が躍るような展開にはまだなっていない。...
陸軍士官学校の厳しい訓練をくぐりぬけた者のみに授与される貴重な卒業記念クラスリングが質屋で売られていた。リーチャーが、リングに刻まれた卒業年とイニシャルを手がかりに母校の謎を辿ると、歴史に翻弄される美人姉妹の影が。 上巻を読んだ限りでは、胸が躍るような展開にはまだなっていない。下巻に続く。
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