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本の雑誌 サングラスどこまで号(431号 2019-5) 特集 さらば、岡留安則!
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 本の雑誌社 |
発売年月日 | 2019/04/10 |
JAN | 9784860113933 |
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本の雑誌 サングラスどこまで号(431号 2019-5)
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
だから無頼もしくは無頼を気取ってるようなお人は苦手だってんだよ。 書評の方で三冊ほど気になるものがあり、ほくほく。有栖川さんの新刊出てたんね…。
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今月号の特集は「さらば、岡留安則!」で、これは面白かった。本誌を定期購読して30年近くになるけど、特集としては屈指の面白さではなかろうか(以前のを忘れてるだけ、という可能性も大いにある)。亀和田武・坪内祐三・目黒考二のお三方による追悼座談会に始まり、追悼メッセージ集、七大武勇伝、...
今月号の特集は「さらば、岡留安則!」で、これは面白かった。本誌を定期購読して30年近くになるけど、特集としては屈指の面白さではなかろうか(以前のを忘れてるだけ、という可能性も大いにある)。亀和田武・坪内祐三・目黒考二のお三方による追悼座談会に始まり、追悼メッセージ集、七大武勇伝、「乙女派書店員」高遠さんや中森明夫氏の寄稿などなど、さしてページ数は多くないが、読みごたえたっぷり。 岡留氏と言えばやっぱりコワモテのイメージがあるけれど、座談会や中森氏の文章からうかがえるその素顔は、意外に笑えるものだった。検察や右翼を相手取った壮絶な戦いについても、「勇敢なのじゃない、鈍感なのだ」なんて言われちゃってる。「革命的警戒心」からサングラスを外さなかったのに、自宅の電話番号は電話帳に載せたままだったという。「いい加減」「楽天的でアバウト」と皆口をそろえて評し、これほど破天荒なエピソードに事欠かない人もまあ珍しいだろう。 ああそうか!と膝を打ったのは、岡留氏とシーナ隊長は麻雀仲間であったが、それにとどまらず、同志だと思っていた、というくだり。「噂の真相」と「本の雑誌」は、大きなバックを一切持たないという点が共通していて、それは稀有なことだったのだ。サブカル雑誌が隆盛だった頃、いろいろおもしろいなと思うものはあったけど、必ず読んでいたのは「本の雑誌」で、その次が「噂の真相」だった(こちらはこっそりと、ね)。まったく違う雰囲気の二誌だが、なるほど、そういう「匂い」にひきつけられていたのかも、と合点がいった。 ああいう雑誌を作りながら、社内でセクハラはなく、落合恵子さんや高橋洋子さんが女性として好きなタイプだったとか。こういうところも、女性に嫌がられるマッチョ臭のない椎名さんと似ているのかもしれない。あ、それで思い出したが、追悼メッセージでは、何と言っても岩井志麻子姐さんのがキョーレツだった。さしもの岡留氏をも震え上がらせたのはこの人ぐらいでは?ここまで突き抜けてると降参するしかない。 ともあれ、こういう人ってこれからの時代にはもう現れないのではないかなあ、と何となくため息をつきながら読んだのだった。
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