1,800円以上の注文で送料無料

アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ Nuclear Monsters Transcending Borders
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ Nuclear Monsters Transcending Borders

池田淑子(著者)

追加する に追加する

アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ Nuclear Monsters Transcending Borders

定価 ¥2,200

1,045 定価より1,155円(52%)おトク

獲得ポイント9P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大阪大学出版会
発売年月日 2019/04/09
JAN 9784872596700

アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ

¥1,045

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/06/24

第1章 ゴジラと歴史 第2章 ゴジラとタイムズスクエア 第3章 ゴジラ映画に見るアメリカ人の心情―『怪獣王ゴジラ』から『モスラ対ゴジラ』まで 第4章 モンスター・ビジネス―宣伝・配給・上映 Godzilla,King of the Monsters!の歴史 第5章 ゴジラと日本映...

第1章 ゴジラと歴史 第2章 ゴジラとタイムズスクエア 第3章 ゴジラ映画に見るアメリカ人の心情―『怪獣王ゴジラ』から『モスラ対ゴジラ』まで 第4章 モンスター・ビジネス―宣伝・配給・上映 Godzilla,King of the Monsters!の歴史 第5章 ゴジラと日本映画産業 第6章 西欧のためのモンスター?それとも日本のもの?―大怪獣の「アイデンティティ」をめぐる映画制作者の視点 第7章 ゴジラと科学神話 第8章 子供時代は戻らない―アメリカのゴジラファンとノスタルジアのイデオロギー作用

Posted by ブクログ

2019/10/12

借りたもの。 日米におけるゴジラの人気、その理由と受け止め方の違いを学術的にまとめることを試みた一冊。 そこに日米の反戦・反核の意識の違い、ゴジラをはじめとする怪獣、"monster"が意味するものの差、放射能に対する意識の違いを明確にする。更には根底にある、...

借りたもの。 日米におけるゴジラの人気、その理由と受け止め方の違いを学術的にまとめることを試みた一冊。 そこに日米の反戦・反核の意識の違い、ゴジラをはじめとする怪獣、"monster"が意味するものの差、放射能に対する意識の違いを明確にする。更には根底にある、日本人の敗戦、敗北感とアメリカ人の人種差別意識まで浮き彫りになる。 1954年の初代ゴジラがハリウッドで上映されたとき、フィルムは編集されアメリカ人に共感しやすいものとなっていた。(本の中では編纂されたハリウッド版を『怪獣王』で統一。) それが「本来の『ゴジラ』の魅力、意図を損ねている」と言われている最大の理由だが、何故そうなったのか、それが観客にどの様なイメージを発信したのかを比較していく。 自由を謳歌し、社会問題への問題提起が盛んなアメリカのイメージは所詮“戦後”であり、様々な試行錯誤が成されていたことを思う。字幕の問題、原爆の被害や反戦の意図のあるものを排除する検閲をいかに掻いくぐるか、イメージ戦略を駆使し、ドル箱にしたアメリカでのマーケティング戦略。 日本人にとって放射能の影響は、現実に起った痛々しく焼け爛れた皮膚、後遺症に苦しむイメージだが、アメリカ人にとっては“突然変異で超能力をくれる”ファンタジーだった。 それはアメリカ人が持った核が世界大戦を終わらせ、戦後の核の平和利用という科学万能、戦後のポジティブな未来志向の産物だが…… 『ゴジラ』公開当時はなおさら、アメリカでは反戦について描くことは憚られていたのか…… そして日本は冷戦によるアメリカの核の傘下に入る頃になると、核の平和利用という可能性と、反戦のイメージをアメリカと共有してゆく……その頃には『ゴジラ』はシリーズ化されているのだが、今更ながら『ゴジラ』の原爆との関連、反戦・反核のイメージがちょっとずつ共有される。 『キングコング 対 ゴジラ』が日本版では引き分けだったにも関わらず、アメリカに行くとアメリカ vs 日本の図式の延長のようにナレーションで明言したり…… だが、その中で対怪獣に核兵器を使う言及がされるという変化があったという指摘が興味深い。 キャラクターの立ち位置が(人も含めてステレオタイプなイメージからの想起が強く)日米で受け止め方が違うこと、怪獣たちのキャラクター性についても言及。 ゴジラが高度経済成長を経て人間の“味方”となり、(子供向け映画になったこと等で)次第に“擬人化”してゆく事も指摘。 『ゴジラ』はシリーズ化し時代と共に変容してゆくわけだが、国内事情のみならず、アメリカの視点から見れば、(自国の事を棚に上げて)人種差別の日本への転移という面があった模様。(私事:それは形を変えて捕鯨問題にもつながる気がする……) 反戦と反核が、原水爆が原因の健康被害という視点から、女性――主婦――によって起こったこと、それが時事を反映し『ゴジラ』で表現されているとのこと。 他、映画産業の話も絡んで。 論点が重複しているようにも思うが、それらを複数の角度から紐解いてゆく。密度のある内容。 "Growing up with Godzilla" http://www.growingupwithgodzilla.org/

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品