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キャバレー 改版 角川文庫
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キャバレー 改版 角川文庫

栗本薫(著者)

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キャバレー 改版 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2019/01/01
JAN 9784041075838

キャバレー 改版

¥220

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2022/01/22

1983(昭和58)年発行、角川書店の単行本。少しこれまでとテイストは違うものの、やはりこの時代を舞台としたと思われる風俗ものには引っかかるものを感じる。話としては、途中のエピソードでなんか必要ないんじゃないかな、と思ってしまうものがあったりする。とはいえラストの決意の部分と「あ...

1983(昭和58)年発行、角川書店の単行本。少しこれまでとテイストは違うものの、やはりこの時代を舞台としたと思われる風俗ものには引っかかるものを感じる。話としては、途中のエピソードでなんか必要ないんじゃないかな、と思ってしまうものがあったりする。とはいえラストの決意の部分と「あの人の名前も知らなかったんだ」という独白がかなり効きます。そこへ向かう成長物語としてかなり面白いです。 読んだのは単行本で版違い。初出は『野性時代』1983年8月号。

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2020/01/18

本物のジャズを希求し、敢えて猥雑なキャバレーに身を置く若きサックスプレイヤー・フルート奏者の矢代。そのサックスの音色に何かを感じ取った暴力団の男・滝川との奇妙な交流から始まる、熱くてクールなジャズ小説。と同時に、世知辛い世の中の思惑に翻弄されるしかない一青年の遍歴を描いた青春小説...

本物のジャズを希求し、敢えて猥雑なキャバレーに身を置く若きサックスプレイヤー・フルート奏者の矢代。そのサックスの音色に何かを感じ取った暴力団の男・滝川との奇妙な交流から始まる、熱くてクールなジャズ小説。と同時に、世知辛い世の中の思惑に翻弄されるしかない一青年の遍歴を描いた青春小説であり、高尚な魂の求道をストイックにしたためた教養小説でもある。キャバクラに呑み込まれる遥か以前、昭和末期という時代を感じさせる差別用語丸出しの赤裸々な描写も、都会のいかがわしい喧騒を表現するにはぴったり。

Posted by ブクログ

2019/05/01

今年に入って、母がしきりに栗本薫さんの話をしてた時期があった。その頃、ちょうどこの本を三省堂書店で見かけ、縁を感じたので読んでみた。 ジャズ界の偉大な先人たちよりも人生経験が乏しいことを気にしながらも、いろんなことを考えながら音楽に向き合う若い主人公。この本に描かれたすべての経...

今年に入って、母がしきりに栗本薫さんの話をしてた時期があった。その頃、ちょうどこの本を三省堂書店で見かけ、縁を感じたので読んでみた。 ジャズ界の偉大な先人たちよりも人生経験が乏しいことを気にしながらも、いろんなことを考えながら音楽に向き合う若い主人公。この本に描かれたすべての経験が、これからの彼のジャズを作り上げていくのだろう。 本の帯の「ハードボイルドなのに青春小説でもある」という一文が、この本の内容をよく表してるな…と思った。 一言で言い表せない愛ってあるよね。

Posted by ブクログ