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中野真典(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 佼成出版社
発売年月日 2019/04/03
JAN 9784333028009

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2021/08/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

人が亡くなった時、“心の中に生き続ける”と言いますが、ペットも同じです。 我が家の愛猫も三年前に天国へと旅立っていきました。 当時は悲しくて、悲しくて、もっとしてあげられる事があったのに、と後悔もありましたが、時が経った今ではヤンチャなイタズラを思い出し、笑みが浮かぶこともあります。 この本のミツはその我が家の猫に似ていて、特にカバー折り返し部分の姿はそっくりです。 とても懐かしく幸せな気持ちになりました。 前半は春らしいカラフルな世界の中のミツ。 ゆったりとした幸せな時。 水をのまなくなり、“わたげのように”軽くなったミツ。 弱っていくミツ… 夜が明け、旅立っていくミツ。 ミツがわらう ぼくもわらう わらって逝ったミツは幸せだと思いました。 そしてミツに愛情を注いだ著者もそんなミツの顔に救われたのではないかと思いました。 巻末の《ミツに関する口述記録》を読んで、もっとそう思いました。 我が家はまた二匹の猫になりましたが、座布団の上で安心しきって寝ている姿を見ていると、この安心を守ってあげなくてはと思いますし、その猫たちにたくさん幸せをもらっていることをあらためて実感するのです。 多分、この本を自分のペットの思い出を重ねながら読まれる方が多いと思います。 読み終わった後、幸せな記憶が繙かれたら『ミツ』も喜ぶのではないでしょうか。

Posted by ブクログ

2019/05/22

つらい中にある幸せな、猫と人の話。 -------- 永年つれそった愛猫を、先日看取った。何頭かの猫と過ごしてきたけれど、看取りをしたのははじめてだった。 その瞬間に立ち会えたことは、寂しい気持ちもあれど、全うできたのかな、という安堵感も、もしかしたらあったかもしれない。 そん...

つらい中にある幸せな、猫と人の話。 -------- 永年つれそった愛猫を、先日看取った。何頭かの猫と過ごしてきたけれど、看取りをしたのははじめてだった。 その瞬間に立ち会えたことは、寂しい気持ちもあれど、全うできたのかな、という安堵感も、もしかしたらあったかもしれない。 そんなことを、まざまざと思い出させる本であった。 著者の中野真典さんは、高山なおみさんとの共著『たべたあい』で知って、それから気になっていた。 その御本人の愛猫ミツとの、最後のさんぽ、そして別れの本だ。 そのひとつひとつがページに描かれている。 それをきっかけにして、まさに走馬灯のように、僕にはまだ新しい記憶が蘇ってくる。 本書は殊更別れを強調するものでも、感動的にしたてるものでもない。 ただ、その絵と添えられた少ない文字は、どうしたってその背景を思い、悲しい、という感情を抑えられなくなる。 けれど、ミツはわらう。うちの子も、わらってたんだろうなあ、きっと。 巻末に、高山なおみさんによる、ミツとの暮らしの聞き取りが掲載されている。 これがまた、走馬灯誘引で、さ… グリーフケアというのは好きな言葉ではないけれど、ケアされたような気がした。 せっかく少し記憶が遠ざかったのに思い出しちゃったけどね…。 折に触れて開きたい本だと感じた。

Posted by ブクログ

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