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植村直己 冒険に生きる 講談社火の鳥伝記文庫19
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2019/03/01 |
JAN | 9784065152287 |
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植村直己
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NDC 289 (歴史ー伝記ー個人伝記) 「『植村直己』は、日本人として初めて世界最高峰のエベレストに登頂。五大陸最高峰を制覇するなど、数々の偉業を成しとげた、著名な冒険家です。しかし、彼は決して最初からエリート冒険家だったわけではありません。登山を始めたのは、大学の山岳部に入...
NDC 289 (歴史ー伝記ー個人伝記) 「『植村直己』は、日本人として初めて世界最高峰のエベレストに登頂。五大陸最高峰を制覇するなど、数々の偉業を成しとげた、著名な冒険家です。しかし、彼は決して最初からエリート冒険家だったわけではありません。登山を始めたのは、大学の山岳部に入ってからのこと。背が小さく、よく転ぶので「ドングリ」とあだ名される、非力な若者にすぎませんでした――。 後年、国民栄誉賞を受賞する、だれもが愛し、応援したくなった冒険家の生涯を描きます。」 ・火の鳥文庫は黄色い本が旧版、赤いストライプの本が新版。違いはあまりないが、新版の方が漢字は多い(どちらも総ルビ)。また、新版の方が絵が今風。 ・挿絵のある、読み物の伝記。人物の事が読み物として描かれているため、教科書ではわからないその人物の人柄がわかる。 ・解説、ことばの注釈あり ・小学校中学年~ ・人物をめぐる歴史の時代背景、とりまく人々について
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植村直己と言えば誰もが知っている冒険家。でも今の子どもたちの目にはどう映るのだろうか。そんな想いから本を手にしました。 僕にとっても植村直己は同時代の人という感覚は薄いのです。マッキンリーで消息を絶たれたのが1984年、僕が小学5年の時ですね。それだと当時のニュースなどで知ってい...
植村直己と言えば誰もが知っている冒険家。でも今の子どもたちの目にはどう映るのだろうか。そんな想いから本を手にしました。 僕にとっても植村直己は同時代の人という感覚は薄いのです。マッキンリーで消息を絶たれたのが1984年、僕が小学5年の時ですね。それだと当時のニュースなどで知っていてもいいはずなのですが、僕の中では初めから山で消息不明となった冒険家でした。そしてどんな冒険をしていたのかについては、ぼんやりとしか知らなかったのです。それがこの本を手にしたもうひとつの理由なのです。 興味のなかった登山に参加した時に、持ち前の負けず嫌いで山にのめり込んでいく様子。ヨーロッパの氷河を見たいがために、単身渡米し資金稼ぎをする様子。ヨーロッパ最高峰モンブランに単身挑み遭難事故となる様子。そんな様子を読み進めていくごとに、植村直己という人物に惹かれていくのです。 やりたいと思ったら何が何でもがむしゃらに突き進む。でもがむしゃらだけでは成し遂げられないことを知ると、準備することや経験を積むことを重要視する。冒険とはムチャをすることではないと突き付けられます。 しかし植村直己の頭の中は、ムチャの固まりが詰まっているようにも思えますけどね。ひとつ達成したらその次の目標を立てる。まだ誰も成し遂げていないことをやるために。そこで打ち出されるものがムチャに思えるのですが、ムチャをムチャにしないための準備もしっかりと書かれているのです。 ひとつの目標を達成させるために、それこそ何年もかけて準備する。その姿は冒険家のイメージを覆すものかもしれません。でもその姿こそ今の子どもたちに伝えたいことではないでしょうか。 冒険をすることはムチャをすることではない。つまりはムチャをしなくても冒険することはできる。未来に向けて歩を進めるのは冒険かもしれません。ならば誰もが冒険家なのかもしれません。自分の冒険のために何をすべきなのか。植村直己の伝記はそれを伝えてくれる気がします。
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