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江戸・東京の「地形と経済」のしくみ 地図で読みとく
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本実業出版社 |
発売年月日 | 2019/03/20 |
JAN | 9784534056702 |
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江戸・東京の「地形と経済」のしくみ
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20201025 江戸は家康入府前から、円覚寺の荘園で、かつ、旧利根川の広義での河口であり、関東地方や東北地方の物産が集積する港町であった。 家康が豊臣政権の家臣であった頃は、低コストで済む工事がなされた。江戸前島を横断する道三堀の開削と日比谷入江に流れ込んでいた平川を道三堀に流...
20201025 江戸は家康入府前から、円覚寺の荘園で、かつ、旧利根川の広義での河口であり、関東地方や東北地方の物産が集積する港町であった。 家康が豊臣政権の家臣であった頃は、低コストで済む工事がなされた。江戸前島を横断する道三堀の開削と日比谷入江に流れ込んでいた平川を道三堀に流し込む付け替え、地廻り物流、特に地廻り塩流通を促進させる小名木川・新川による行徳までの運河の確定、飲み水確保のための千鳥ヶ淵の整備である。 徳川政権確立後の天下普請では、江戸前島を縦断する形で外堀を作り平川からの流水を流して日比谷入江への入水を減らして日比谷入江の埋め立て、一部は埋め残して内堀とした。 外堀と内堀は江戸の物流を支える水路であった。 埋立地も含めた江戸の人口の増加によって、飲料水の確保が課題となり、神田上水と玉川上水が整備された。玉川上水は築地のあたりまで給水しており、廻船への飲料水提供も行われた。これ以上の埋め立ては、飲料水確保の観点からできず、近代水道の整備まで海岸線が変わることはなかった。 明暦の大火によって、火除け地の設置、道の拡幅、倉庫移転が行われた。元々和田倉門近くにあった幕府倉庫が隅田川沿いの浅草に移転し、両国橋の完成とともに隅田川東岸が発展した。 ⭐︎自然の川の流れを見極めて利用したように、データの流れを見極め、活用できないか ・天下普請と参勤交代は、建築、交通、宿やその衣食住と娯楽に関する専門サービスと貨幣経済をもたらした。さらに江戸と江戸に通じる街道への富が集中した。 ・幕府は主要な金・銀山を抑え、計数貨幣の金貨と秤量貨幣の銀貨を発行した。関東では主に金貨が使われ、関西では銀貨が使われたために両替需要が生まれ、両替商は莫大な利益をあげた。大陸からきた銭は広く全国で使われた。 ・貨幣経済に対応するため、各藩は米などの領内の産品を監禁する必要があり、幕府の直轄地である大阪が市場となった。この他、西陣織など当時の先進技術が集積した京都と、外国貿易を一手に担った長崎という重要都市を幕府が直轄した。 ・大阪には各藩の蔵屋敷が立ち並び、その現金化を担った掛屋は、藩からの手数料と市場への米価の卸利益の両方で莫大な利益をあげた。参勤交代などの過度な負担により、藩財政は構造的に逼迫しており、掛屋による大名貸しが行われるようになり商人と大名の関係性が逆転していった。旗本と札差の関係も同様 ・幕府が年貢を大阪で換銀して江戸に入金する資金需要と、大消費地である江戸の商品が大阪の商人に下りものの代金を支払う需要があった。そこで、幕府の御為替御用が、江戸の商人が大阪の商人に対して発行した手形を大阪で買い取り、江戸で回収することで幕府の資金移動と相殺させた。大阪で渡される資金は90日以内に江戸に入金すれば良く無利子であったため、大阪・京都での手形の運用で莫大な利益をあげた。銀と金の為替差益も大きかった。 ・徳川吉宗の享保の改革では株仲間を作らせることによって価格統制を図ろうとし、田沼意次時代では市場経済の本格化によって、直接税から間接税への移行のためにも株仲間の独占保護の対価として運上金の徴収を進めた。 ・武家身分である町奉行以外に、町年寄と家主による自治組織を活用して町民支配を行った。
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江戸の町作りと経済の仕組みを、地形をからめて解説。おもしろい。現代の東京のランドマークや道ができた当時の地形や街並みを想像するのも楽しい。 ブラタモリ的、一冊。
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意外と(言っては失礼だが)面白かった。谷をうめ、運河を開いて作り上げた地理的な歴史は定番としても、人口増加、コメ経済から貨幣経済への変化の理由、海運拠点としての江戸の立場、株仲間による経済の発展など、経済関連の視点が目新しく、ある程度の近代資本主義の基礎が生まれていたのだと理解し...
意外と(言っては失礼だが)面白かった。谷をうめ、運河を開いて作り上げた地理的な歴史は定番としても、人口増加、コメ経済から貨幣経済への変化の理由、海運拠点としての江戸の立場、株仲間による経済の発展など、経済関連の視点が目新しく、ある程度の近代資本主義の基礎が生まれていたのだと理解した。内容が多方面にわたり割には図が多用されて理解しやすい
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