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アイル・ビー・ゴーン ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2019/03/20 |
JAN | 9784151833038 |
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アイル・ビー・ゴーン
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商品レビュー
4.3
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"刑事"ショーン・ダフィシリーズなのに、肝心の主役が、警部補から交通巡査に降格。ただの巡査じゃ捜査すらままならない、という驚きのトホホな展開からスタート。わお! ショーンはいかにしてこの絶対的逆境を克服していくのか。 その顛末は結果として、ショーンをとんでも...
"刑事"ショーン・ダフィシリーズなのに、肝心の主役が、警部補から交通巡査に降格。ただの巡査じゃ捜査すらままならない、という驚きのトホホな展開からスタート。わお! ショーンはいかにしてこの絶対的逆境を克服していくのか。 その顛末は結果として、ショーンをとんでもない地点に吹き飛ばすことになりました。あのサッチャー首相が...。 このあり得ないくらい振り幅の大きな展開が、作者エイドリアン・マッキンティの特徴と言えるのかもしれません。 ・途中のアイルランド語の決めゼリフ「Codladh samh」は、安らかに眠れ、といった意味。 ・最後に政治的な事柄で印象に残った言葉。 イギリスという国家は、今ゲームをしている。 第一次世界大戦の西部戦線の惨事以来、世界中に広げてしまった大英帝国という大風呂敷をいかに綺麗に畳むかというゲームを。 軍も警察もその撤退戦を戦うコマの一つにすぎない。
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3作目も面白かった!北アイルランドに暴力が吹き荒れる中、過去の密室殺人事件を調査するダフィ。IRAのリーダーが脱獄し、今にもテロが起こりそうな中、過去の事件に取り組むことになる。古典的な密室ミステリと、北アイルランドの戦争状態とも言える緊迫感。これが、上手く説得力を持って融合され...
3作目も面白かった!北アイルランドに暴力が吹き荒れる中、過去の密室殺人事件を調査するダフィ。IRAのリーダーが脱獄し、今にもテロが起こりそうな中、過去の事件に取り組むことになる。古典的な密室ミステリと、北アイルランドの戦争状態とも言える緊迫感。これが、上手く説得力を持って融合され、密室ミステリを解く余韻を味わう間もなく、本題のテロ阻止スリラーに移行するテンポの良さは1冊で2度美味しいお得感を得た。ある人物の死や、IRAとの対峙、事件解決後の関係者の描写はやや淡白に感じだが、勢いで持って行かれてしまった。
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<刑事ショーン・ダフィ>シリーズ第三弾。今作を以て第一部完結らしいが、地味な前作とは打って変わり、サッチャー首相を狙ったIRAによる爆弾テロ(史実)を物語に絡めた中々スケール感の大きい仕上がり。売りでもある<密室殺人>のトリックは予想の範疇だったが、作品世界に【異物】を然程無理な...
<刑事ショーン・ダフィ>シリーズ第三弾。今作を以て第一部完結らしいが、地味な前作とは打って変わり、サッチャー首相を狙ったIRAによる爆弾テロ(史実)を物語に絡めた中々スケール感の大きい仕上がり。売りでもある<密室殺人>のトリックは予想の範疇だったが、作品世界に【異物】を然程無理なく取り込めている点は着目すべきだろう。しかし、密室の謎解きに頁を取り過ぎた所為で、ダーモットとの因縁や終盤の大立ち回りは書き込みが浅く、些かバランスの悪い印象。そして、MI5がここまでショーンに肩入れする理由が未だよく分からない。
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