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住まいと仕事の地理学
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住まいと仕事の地理学

中澤高志(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 旬報社
発売年月日 2019/03/17
JAN 9784845115853

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2020/08/07

戸籍は律令制を遂行するためにつくられた。公地公民の思想。班田収授のため。 100年経たないうちに崩壊した。西暦1000年ごろの戸籍は女性が多い。租庸調のうち庸調を避けるため。 江戸時代は、宗門改帳で、調べられる。 東北地方は早婚。だが間引きによって出生制限が行われていたのではな...

戸籍は律令制を遂行するためにつくられた。公地公民の思想。班田収授のため。 100年経たないうちに崩壊した。西暦1000年ごろの戸籍は女性が多い。租庸調のうち庸調を避けるため。 江戸時代は、宗門改帳で、調べられる。 東北地方は早婚。だが間引きによって出生制限が行われていたのではないか。 江戸時代は、自作層や地主の子供は奉公に出ていた。=労働力移動。 明治の戸籍は、寄留を記録する制度があった=住民票の元。 第一回国勢調査は、1920年。2005年は未回収率が東京都で11.3%、2010年は東京都で20.1%。 サイバー上の住所としてアドレスがある。 イギリスでは15世紀から牧羊のための第一次囲い込みが起こった。ノーフォーク農法と相まって、産業革命を支えた労働力になった。異論あり。 都市は汚いところ、道徳的に劣るところ、子育てには適さない、という意識から、郊外の発達につながった。 交通機関の発達、新中間層、田園都市の誕生。 江戸時代、町人は江戸の東側の狭い地域に5~60万人が住んでいた。男性人口がかなり多い。男性単身世帯。 都市蟻地獄から脱するのは、東京で1910年ごろから、大阪で1920年ごろから。私鉄、新中間層の発達。 そこに、関東大震災1923年。 ロバートオーエンのニューラナーク。もとは紡績工場と工場労働者の住宅から。 イギリスの田園都市は、職住接近のため。周りに農地や工場がある。 日本の田園都市は私鉄の開発によるため、職住分離だった。 1922年、新中間層では10%以上が女中を置いていた。共働きが多かったため。 戦前の住宅政策の三本柱=公益住宅(市営住宅)、住宅組合(融資制度)、同潤会(戦後の住宅公団)計2501戸がつくられた。鉄筋コンクリートアパートの範。 戦後は住宅不足。汽車住宅=客車やバスなどに住んだ。 三本柱は、住宅金融公庫、公営住宅、住宅公団。 従業員としてのライフコース=終身雇用、専業主婦など。 自営業者としてのライフコース=家族経営の中小企業で腕を磨いて独立する。 住宅すごろくで、最後はその時に売り出された建売住宅を買うパターンが生まれた。 三本柱住宅政策の解体=公営住宅は縮小、公団からUR、住宅金融公庫から住宅支援機構、民間融資。 杵築市国東市は、生産子会社の進出で、労働者が増えた。住民票は移動していないので、人口は減少している。各社の撤退で、JA杵築は、アパート建設の不良債権で積み上がり他の農協と合併。 派遣切りにあっても実家に帰れない人々。親子関係の破綻、親が生活保護のため。セーフティーネットとしての実家に頼れない制度になっている。

Posted by ブクログ

2020/01/31

 人口減少、少子高齢化、経済の衰退…現代日本の社会をとりまくキーワードは、必ずしも明るいものではありません。それらは、社会の変化に対応して、私たちの暮らしが空間的に作り上げられてきた過程でもあります。そこに生きる人々は、どのようなライフヒストリーを歩んできたのでしょうか。あるいは...

 人口減少、少子高齢化、経済の衰退…現代日本の社会をとりまくキーワードは、必ずしも明るいものではありません。それらは、社会の変化に対応して、私たちの暮らしが空間的に作り上げられてきた過程でもあります。そこに生きる人々は、どのようなライフヒストリーを歩んできたのでしょうか。あるいはこれからどのようなライフヒストリーを紡いでいくのでしょうか。「住まい」と「仕事」はこれらの問題意識が端的に表れるテーマであり、その空間的側面を可視化して検討していくのが『地理学』の使命といえます。  本書は、都市社会地理学・経済地理学を専門とする筆者の研究者としてのライフヒストリーを束ねたような一冊となっており、多方面で活躍する筆者の根本的な関心や価値観を伺うことができます。筆者は自身の研究遍歴を「空間-社会弁証法」の理論の下に位置づけ課題を設定し、大都市圏と非大都市圏という2つの空間的視点をもとに「住まい」と「仕事」に関する議論が進んでいきます。  各章の多くは事例研究をもとにしたデータの積み上げによる実証からなっており、非常にわかりやすい印象を受けます。特に第8章「多産少子世代のライフコースと郊外化」は筆者の博士課程在学時の看板的な研究の一つを扱った章であり、郊外化の過程を人々のライフコースという空間的軌跡から読み解く手法は、都市社会地理学の奥深さ、面白さを感じさせます。また、第13章「地方創生の政治経済学」は理論的検討が主の章ですが、昨今の地方創生がもたらす暮らしの地理的格差の増大を描き出している点において、非常に興味深い一節となっています。  「住まい」と「仕事」を『地理学』という視点からみていくと、こんなにも面白く、知的好奇心をくすぐられるのか!そういった感覚を抱かせる一冊です。 (ラーニング・アドバイザー/地球環境 SUZUKI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/book/1811123

Posted by ブクログ

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