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プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機 PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2019/03/17 |
JAN | 9784569842820 |
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プーチン幻想
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4.3
18件のお客様レビュー
安倍首相がプーチン大統領とニ十数回会談を重ね親交を深めて?きたというより、途中から絶望しか感じられなくなってきた。もっとも最初から危ないなとの印象は拭えなかった。 それに鈴木宗男代議士が盛んにエールを送っていたことも、見逃せない。 安倍さんは性格が真っすぐ過ぎて危うかった。途中か...
安倍首相がプーチン大統領とニ十数回会談を重ね親交を深めて?きたというより、途中から絶望しか感じられなくなってきた。もっとも最初から危ないなとの印象は拭えなかった。 それに鈴木宗男代議士が盛んにエールを送っていたことも、見逃せない。 安倍さんは性格が真っすぐ過ぎて危うかった。途中から路線変更すべきだったのに、これまでの路線を立場上変えられなかったというべきだろう。 この本の作者は若いが、ウクライナが置かれている現状をよく捉え、日本の危うさを熱っぽく語っている。ただ、この本はプーチンロシアがまだウクライナに侵攻する前に書かれたものであり、作者は今どう思っているだろうか。
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ロシア連邦の危険性を明らかにする。著者にとっては悲しいことに、その正しさはウクライナ侵略で明らかになった。
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765 このように、プーチンは自国民を大量に殺すことによって権力を握った。「やむをえない場合しか暴力を使わないプーチン」や「伝統的価値、家族、国家を守る保守主義者のプーチン」というのが妄想にすぎないことは、ご理解いただけたかと思う。 今のロシアは、大量虐殺や対外謀略を実行した...
765 このように、プーチンは自国民を大量に殺すことによって権力を握った。「やむをえない場合しか暴力を使わないプーチン」や「伝統的価値、家族、国家を守る保守主義者のプーチン」というのが妄想にすぎないことは、ご理解いただけたかと思う。 今のロシアは、大量虐殺や対外謀略を実行した残酷な組織であるNKVD─KGB─FSBに延々と支配され続けて プーチンにとっては、NATOの東方拡大は「裏切り」行為で 当然、この認識は完全に間違っている。そもそも「NATOは東へ拡大しない」という約束はどこにも存在しないし、NATOの仕組み上、発生するはずがない。プーチンを始めとするロシアの帝国主義者の妄想にすぎないが、全世界(日本を含む) にいるロシアのファンがその妄想を信じて プーチンは言葉ではつねに西洋との協力的な関係の必要性を強調しており、西洋との相互尊重が重要だと言っている。だが、プーチン自身は西洋の価値観やルールを一切尊重していない。西洋を都合よく利用しようとしているだけだ。だから、あるときは「協力関係」を訴え、また別のときは非常に好戦的な態度を アメリカの何十倍も国際法を破っているロシアが「自分の意思を他国に押し付けている」と言うのを聞くと、まさに「お前が言うな」と言いたく ここ数年、とくに二〇一四年の欧州議会議員選挙以降、ヨーロッパではかつてなかった類の「右翼」勢力が出ている。国によって事情は多少異なっており、昔からあったマイナーな勢力が急に支持率が上がったという事例もあれば、全く新しくできた勢力がすぐ時流に乗った、という場合も 両国の国力を総合的に見れば、中国はロシアよりもかなり強い。ロシアは中国に依存しており、中国はかなりの程度ロシア国内に進出している。普通に考えれば、ロシアにとって恐るべき状態である。にもかかわらずなぜ、プーチンは安心して中国共産党に身を委ねるのか。 疑問に思うであろうが、答えは簡単である。それはロシアが中華秩序の一部であるかぎり、プーチン体制は安泰だからである。少なくとも、中国の手でプーチン体制が倒されることは一〇〇%ありえない。中国からすれば、プーチン体制が続く限り、ロシアは中華秩序の一部であり続ける。しかしプーチン体制が覆ったら、次の指導者は中国からの離脱を図ろうとするかもしれない。それは中国にとって厄介なことである。だから欧米陣営に寝返る恐れのないプーチンは、中国にとって安心・安全で最高なロシアの指導者なのである。それをプーチン自身もよく理解しているので、中国を恐れていない。 中国のほうもロシアを潰すつもりはないし、領土を併合するつもりもない。理由は先述したアメリカとの対立において、ロシアの国力が必要だからである。しかも今の中国は、ロシアの国力を一〇〇%利用できる状態にある。親中プーチン政権が習近平の言うことを絶対に聞くからで ロシア人の領土執着がいかに異常か 開発できる領土が有り余るほどあってもなお、新たな領土を無限に欲しがるのだ。常識的に考えれば、クリミア半島や千島列島に固執するよりは、膨大なロシア大地の開発に力を入れたほうがよほどロシア発展のためになる。しかしロシア人の思考は違う。すでに持っている領土を未開発のまま、新たな領土拡大の夢を見ている。このような思考はロシア人が昔から持っている特徴なので、ロシアとの外交を進める上でつねに念頭に置かなければなら 日本の文化に興味があるという理由で、その人が親日になると思い込んでいる日本人は認識が甘い、と言わざるをえない。 その国の文化が好きだから、またはその国に興味があるから、という理由でその国のシンパになるとは限ら 日本のアニメを好きなことによって日本そのものを好きになり、親日になると考えるのは、先述した「お花畑思想」で もしロシアが日本侵略をできるほどの力を身につければ、状況が変わる。もし日本侵略で利益を得られると判断すれば、ロシアは 躊躇うことなく日本を侵略するであろう。つまり、ロシアの日本に対する考え方は昔から変わっておらず、十分な国力がないだけである。この点を絶対に勘違いしてはいけない。「物理的に可能になったときに侵略を実行する」というのはロシア外交の基本であり、昔から一貫した姿勢で 安定的な発展を理想とする保守主義とは何の関係もない。プーチンの内外政策は保守主義ではなく、共産圏独裁者の振る舞いそのもので
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