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漢字の字形 甲骨文字から篆書、楷書へ 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2019/03/19 |
JAN | 9784121025340 |
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漢字の字形
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商品レビュー
3
6件のお客様レビュー
●どういう成り立ちで、どのような過程を経て今の漢字になったのかという視点で見るとなるほどと思うことが多くあった。
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一つの字体の変化を、見開き2ページで解説した本。 漢和辞典でもある程度、金文や篆書の字形が載っている。 でも、本書の情報は、そんなもんじゃない。 殷代の甲骨文字に始まり、西周の金文、東周の金文や簡牘文字、秦代の金文・簡牘文字を経て、楷書に至るまで。 そこまででも千年近く開きがあ...
一つの字体の変化を、見開き2ページで解説した本。 漢和辞典でもある程度、金文や篆書の字形が載っている。 でも、本書の情報は、そんなもんじゃない。 殷代の甲骨文字に始まり、西周の金文、東周の金文や簡牘文字、秦代の金文・簡牘文字を経て、楷書に至るまで。 そこまででも千年近く開きがある。 しかも、その頃だとすれば、文字の地域差も相当だっただろう。 それを、継承関係、異体字の関係など含めて、一枚にチャートにしてくれる。 小ネタと言っては申し訳ないが、面白い話、今まで知らなかった話は随所に出てくる。 例えば、甲骨文字の「首」に当たる文字は、本当に人の顔そのもの問うう話がある。 あるいは、「臣」は「目」から派生した文字で、しかし、目の向きが縦(目頭が下)に置き換わったものだとか。 冒頭の甲骨卜占で、亀の甲羅の裏側に細工をしていた話なども、私は知らなかったから、興味深かった。 てな具合に、一つ一つの字を見ていくと楽しい。 ただ、冒頭の概説は別だが、最初の章から一気に読み進めるのに向いている本でもない気がする。 というか、順々に読んでいくと、ちょっとしんどい。 図書館で借りたので、返却期限を気にしながら、順に読んでいったが、本当は手元に置いて、興味の向くままに読んでいくのが向いているのかもしれない。 一般向けに漢字の成り立ちや事態の変遷を解説した本は少ない、と本書にある。 それが、近年の甲骨文字研究の進展と、字典類の充実により、飛躍的に研究が進んでいるという。 その研究方法や状況についても知りたくなってきた。
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漢字の変遷を殷、西周、東周、秦の各時代(秦では篆書)そして隷書、楷書と詳細な分析で解き明かしていく。同じ水と川などがどのように変遷を辿ったかは興味深く、扁、旁との関係性が面白いし、逆に全く違う源からそっくりな文字になったという王と玉…。そして高と髙、京と亰などの異体字の起こりなど...
漢字の変遷を殷、西周、東周、秦の各時代(秦では篆書)そして隷書、楷書と詳細な分析で解き明かしていく。同じ水と川などがどのように変遷を辿ったかは興味深く、扁、旁との関係性が面白いし、逆に全く違う源からそっくりな文字になったという王と玉…。そして高と髙、京と亰などの異体字の起こりなど面白い。そして世界で漢字のみが表意文字として残った背景に中国民族が連綿と続いてきたためであるとの説明は納得であった。 女が母の中に入っている。右と左はもともと左右対称だった。止は足の意味で進むことを意味していたなど、楽しいよもやま話が多い。なお、全然別だが、「曲」の説明の中で東周時代にはすでに1オクターブ12の音階構造があり、そのうち5つまたは7つを使っていたとは、西洋音楽につながることであり、全くの驚きだった。
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