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古代日中関係史 倭の五王から遣唐使以降まで 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2019/03/19 |
| JAN | 9784121025333 |
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古代日中関係史
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商品レビュー
4.2
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
日本古代の対中国交渉を「対等外交への志向」ではなく、仏教や儒教を戦略的に駆使した「冷徹な実利追求」として捉え直す研究書。本書の特色は、外交文書の「文言一つ」に込められた、相手を立てつつ実利を取る「したたかさ」のロジックが学べる点にある。 「天子」の仏教的解釈が主要論点の一つ。「日出処天子」の天子は中華思想上の唯一の存在ではなく、『金光明経』が定義する「諸天に守護される王」であり、隋皇帝と倭王が共存しうる概念であった。従来「対等の主張」とされてきた表現は、隋の文帝が進めた舎利塔建立事業を称賛する仏教外交であった。 「日本」国号の真意も重要な論点。「日本」は中国から見た極東を指す語であり、これを国号としたことは唐を中心とする世界秩序への帰属を意味した。 天智期関連では、白村江について、中大兄皇子が百済復興のために派兵したが唐・新羅連合軍に大敗。敗戦後は唐使・郭務悰の来日に際し、入京拒否と懐柔のバランスを取りながら、僧侶(智弁ら)を応接に起用して仏教を共通言語とすることで関係改善を図った。白村江の敗戦から戦後処理(郭務悰との駆け引き)にかけての記述が、天智の政治的苦悩と「僧侶外交」という具体策で描かれている。天智の死の間際、郭務悰に大量の武器・武具を贈ったのは、唐との連携を強め新羅を牽制する意図があった。 中公新書で、基本的な古代史用語は必要だが平易な語り口。聖徳太子や中大兄皇子が、巨大帝国・中国に対して「どんな嘘をつき」「どうへりくだり」「何を得たか」を明快に解説。特に白村江後の「あやうい平和」の中での郭務悰とのピリついた対話は場面化に最適。天智まわり関連度は極めて高い。
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p.19 「銘文のいう宮の位置」がこのページに掲載の銘文ではなく行田市稲荷山古墳出土鉄剣の銘文なのは難しい。 …読み進むとp.33に掲載されていたので、そこへの参照を示すことが望ましいだろう。
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近代の民族主義的な「対等外交」観念を払拭する。遣隋使編・遣唐使編は、諸国の仏教アピールを比較し遣使の意図を読み解く。倭の五王編はさすがに参照資料が少なく、日本書紀に信を置きすぎている気がしないでもない。とにかく、時代が進むにつれて史料が増えていくのが実感される。
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