マーダーハウス

五十嵐貴久(著者)

• 販売会社／発売会社: 実業之日本社
• 発売年月日: 2019/03/19
• JAN: 9784408537399

商品レビュー

2024/09/10

鎌倉の豪邸に男女4人づつが暮らすシェアハウス。女性4人めとして大学に入学する理佐が加わる。学生やフリーター、社会人など若者が８人。前半はそれぞれ微妙な距離を保ちながらも８人の日常生活が描かれる。しかし、レスリング部の学生の不審死、突然ハウスを出ていく男女など、徐々に不穏な動きとなる。そして、惨劇が繰り広げられる後半は壮絶で、まさかの犯人とその異常な動機が明かされる。最後に追い詰められた理佐を救出に訪れた高校の同級生の高瀬だったが、やや曖昧な感じのラスト。この犯人像と異常性はまさにリカではないかと感じた。

2024/02/20

導入はとても引き込まれたのだけれど、「止まらない殺戮」という展開が遅すぎて中だるみ。中盤までサイコ感が薄かったけれど後半に入ってからは怒涛の攻撃で怖かった。どんな人か分からない人との共同生活って大変そう。

2023/12/24

　大学生としての新生活に胸を躍らせ、新潟から鎌倉へ出てきた藤崎理佐は、大きな別荘地のような洋館、そして約30畳の部屋、共用スペースにはプール、ジャグジー、シアタールームまで完備されているのに家賃は破格の6万5千円だというシェアハウス「サニーハウス鎌倉」に住めることが決まった。一緒に住む住人達は皆、テレビに出てくるような美男美女で、こんなにラッキーなことはあるのかと喜んでいた理佐だったが、やがて住人たちは1人、また1人と不審な死や失踪をとげていく。

　サイコミステリというよりは、サイコホラー。刑事は疑ってはいるものの、この話においては無能で、犯人はつかまるわけでもなく、最後にしれっとまた募集の張り紙をしているところにおぞましさが。途中から理佐といい感じの？高瀬弘が急に探偵役として登場したが、この人はもしかして他の作品にも出ていたりする？なんかシリーズの登場人物っぽい感じがした。