マーダーハウス

五十嵐貴久(著者)

• 販売会社／発売会社: 実業之日本社
• 発売年月日: 2019/03/19
• JAN: 9784408537399

商品レビュー

2025/05/02

マーダーミステリーが好きなのでタイトルに惹かれて手に取りました。
簡潔に言うと邦画によくあるミステリー物の定番の流れかなーと。衝撃のどんでん返しとか、複雑なミステリーが！とかじゃなくてひとつの静かな事件が粛々と行われていく感じ。
最後がトントン拍子に死んでいくもんだからそこをもう少し粘って貰えたらより面白かったかもしれません。
終わり方は好きです。その後どうなったか自分で想像できる終わり方でまだ続きが出来そうな感じなのが流れるような綺麗な最後だったと思います。
個人的には羽佐間さんが好きだったからそこがもっとあれば…笑
逆にあのキャラだからあっけなくだったのかもしれませんが笑
「交渉人」や「リカ」の作者さんだったんですね、初めて知りました！

2025/02/01

破格の値段で入居できるシェアハウスで起こる惨劇。
不穏なイントロから楽しいシェアハウス生活、そして事故で亡くなる住人とオーソドックスなホラー展開で最終的な結末は予想の範囲内で映像化しやすそうだなと思った。
しかしお約束とは言え警察無能過ぎる…

2024/09/10

鎌倉の豪邸に男女4人づつが暮らすシェアハウス。女性4人めとして大学に入学する理佐が加わる。学生やフリーター、社会人など若者が８人。前半はそれぞれ微妙な距離を保ちながらも８人の日常生活が描かれる。しかし、レスリング部の学生の不審死、突然ハウスを出ていく男女など、徐々に不穏な動きとなる。そして、惨劇が繰り広げられる後半は壮絶で、まさかの犯人とその異常な動機が明かされる。最後に追い詰められた理佐を救出に訪れた高校の同級生の高瀬だったが、やや曖昧な感じのラスト。この犯人像と異常性はまさにリカではないかと感じた。