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生活文化の地理学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 古今書院 |
発売年月日 | 2019/03/11 |
JAN | 9784772242110 |
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生活文化の地理学
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「生活文化」と聞くと,多くの人は「民俗学」や「文化人類学」といった学問領域を思い浮かべるでしょう。ところが,著者は地理学の立場から「地域に生きる人々の性質や多様性に着目し,その分析方法を模索することにより,そこから地域形成や地域変化を説明できないか。」(p1)と主張します。地理...
「生活文化」と聞くと,多くの人は「民俗学」や「文化人類学」といった学問領域を思い浮かべるでしょう。ところが,著者は地理学の立場から「地域に生きる人々の性質や多様性に着目し,その分析方法を模索することにより,そこから地域形成や地域変化を説明できないか。」(p1)と主張します。地理学では生活文化の地域性を研究対象とすることはあっても,そこに生きる「人間」のあり方への着目が不足していた、という点が本書での著者の一貫した主張となっています。 本書はⅣ部構成となっています。第Ⅰ部では「食べる~食文化~」として,ツケナ,水産缶詰,みかんといった食文化の展開と変化を地理学的視点から読み解きます。第Ⅱ部では「暮らす~環境と生業~」として,河川と洪水対策,里山の資源利用,山村における生業と斜面利用,海域の垂直的利用などのテーマから環境論的なアプローチを行っています。第Ⅲ部では「集う~観光~」として,白川郷の地域イメージ変化,日本人の海水浴受容,蔵造り町並みの観光地化などが論じられます。第Ⅳ部では「遊ぶ~非日常の空間~」として,城下町における祭礼の変化,遊廓と地域社会の関係性,米軍向け歓楽街の形成が題材として扱われています。 一見すると,地理学は地域に生きる「人間」を定量的に扱い,その「人間」自体の認識の多様性や,身体コンディションの多様性を捨象してきた側面があります。著者は膨大な資料収集や現地調査によりそれらの点を見事に実証しており,ここに本書最大のオリジナリティがあるといえるでしょう。 本書を手にとって、地域に生きる「人間」と「生活文化」の関係性に思いをめぐらせてみませんか。 (ラーニング・アドバイザー/地球環境 SUZUKI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/book/1810687
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