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SBS:乳幼児揺さぶられ症候群 法廷と医療現場で今何が起こっているのか?
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SBS:乳幼児揺さぶられ症候群 法廷と医療現場で今何が起こっているのか?

ロバート・リース(著者), 溝口史剛(訳者)

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SBS:乳幼児揺さぶられ症候群 法廷と医療現場で今何が起こっているのか?

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 金剛出版
発売年月日 2019/03/06
JAN 9784772416764

SBS:乳幼児揺さぶられ症候群

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2019/05/20

 乳幼児揺さぶられ症候群、SBS (Shaken Baby Syndrome) をテーマに書かれた物語です。乳児の死亡事件(事故)について、医師らが典型的なSBSの徴候が見られると判断し警察や児童相談所に通報します。裁判になり、検察が被疑者を虐待による故意的な殺人であるとするのに...

 乳幼児揺さぶられ症候群、SBS (Shaken Baby Syndrome) をテーマに書かれた物語です。乳児の死亡事件(事故)について、医師らが典型的なSBSの徴候が見られると判断し警察や児童相談所に通報します。裁判になり、検察が被疑者を虐待による故意的な殺人であるとするのに対して、弁護側は「SBSにおいて特徴とされる3つの兆候はほかの原因でも起こりうる」ということを主張し、さまざまな分野の専門家を証人として召喚します。ところがこれら専門家らは検察側のエビデンスに基づく追及にタジタジ……。  と、本筋はこのような内容で、SBSを否定する立場からすれば「SBS仮説を信じる立場から書かれた本」ということになります。ただSBSに関しては日本小児学会が海外の諸学会とともに共同声明を発表し、医学的診断は妥当であるとしています。  本書はSBSへの批判を退け医学的な正当性を一般にも分かりやすく伝えるために書かれた本だと言えるでしょう。さらに訳者の長大な解説はこの点を補強するものでもあります。ただし訳者が言うように、それは医師の通報から警察や児童相談所が介入するに至る制度運用上の問題、そして家族や地域との関係でどう解決できるかという社会的な問題でもあり、分野を超えた解決策が求められるところです。  この物語の最後でもそうした動きが見えますが、やはり分野の隔たりは大きく難航するところで終わっています。何とも難しいものですね。

Posted by ブクログ

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