ワンピースパーティー(5) ジャンプC

安藤英(著者), 尾田栄一郎

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2019/03/04
• JAN: 9784088817767

商品レビュー

2019/05/26

ほんと、安藤先生、スゴいな
これまでも、質の高さを感じさせてくれていたが、この（５）は、今まで以上に『ＯＰ』愛が感じられた
なかまる先生の『ONE PIECE コビー似の小日山～ウリふたつなぎの大秘宝～』が面白い事も認めるけど、まだまだ、安藤先生には及ばないな
常に、『ONE PIECE』へのリスペクトを忘れず、それでいて、尾田先生には出来ない手法で、ルフィたちの魅力を自分が引き出すって気概も持っていなきゃ、こんな面白くできない
絶対に会えないのは百どころか千も承知だけど、仮に、木村拓哉さんに会う事が出来たら、この『OPP』をお読みになっているか、聞いてみたい
芸能界で一番、と言っても過言じゃないくらい、『ＯＰ』への愛が強い木村さんなら、読んでいる、と信じちゃいるが、一応
読んでいなくても、木村さんへの好感度が下がる訳じゃないけど、ちょっとはガッカリしてしまうかも・・・
まぁ、それは、さておき、この（５）は、冗談抜きで質が違う
安藤先生の才能が高いのは知っていたけど、一体、何があったんだろうか
安藤先生ほどの漫画家が化けるとなると、よほどのキッカケだな
この（５）は、どの回も、原作の良さを殺さない、ギリギリの加減で、メチャクチャな面白さが大爆発している
その中で、私が全力でお勧めしたいのが、第２３話「ジェルマ６６」
本家でも、ちょいちょい、ゾロとサンジの、ライバルだからこその強い友情は描かれている
サンジが家族に蔑ろにされていると知り、ゾロは仲間かつライバルとして、親友の誇りを愚弄したイチジらを徹底的に撃退している
それだけでなく、ラストで、ゾロはサンジとレイジュを強引にハグさせている。これは、ゾロファンを確実にＫＯするだろうよ
しかも、ゾロの真意に、ロビンだけが気付いたって最高に嬉しすぎるんだが、ゾロビン派としちゃ
本家では、そういう仲間内の色恋模様が描き辛いと思うので、このスピンオフでは、もうちょい、ルナミやゾロビン、サンプリを出してほしいな、と思っちゃいる
もちろん、この（５）では、ゾロのファンだけでなく、サンジのファンも興奮できる、彼のカッコ良さが際立っている回、第２５話「料理人サンジ」も収録されているので、安心していい
自分の父親がアレだからこそ、カッコいい父親の為に頑張る息子の為に、優しい嘘を貫いてやるサンジ。男の鑑だねぇ
きっと、サンジは良いお父さんになる、と私は確信しているんだが、他のファンは、どう思っているんだろうか
この台詞を引用に選んだのは、麦わらの一味、その絆の強さにグッと来てしまったので
本当に、ルフィ達なら言ってくれそうである
ヨンジらの敗因、それは、よりにもよって、ゾロの前でサンジを悪く言ってしまった、これに尽きるだろうな
さすがに、この台詞の後に、ゾロが見せた一方的な攻勢には、つい、ヨンジらに同情してしまった
「お前らは、何もわかってねェ。ルフィ始め、ここの連中が、今、ここにいたら、全員が全員、お前らに、こう言っただろうよ、『あいつの料理を食った事もねェのに』『あいつの事を知ったような口きくんじゃねェ』ってな！！！」（ｂｙロロノア・ゾロ）