偽装不倫(2)

東村アキコ(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2019/02/28
• JAN: 9784160910027

商品レビュー

2022/10/10

たんこぶ。

どうやらこの漫画は、
ドラマ化されているようだ。
たんこぶはどうなっているのだろう。
さすがに登場してないのかな。
テキストで表現されているのかな。
何ともユニーク、面白い。

ジョバンニとカンパネラ。
銀河鉄道の夜。

肉欲の現実性とロマンチックな物語。
そのバランスはいったい、
どう両立するのだろう。
どこでスイッチが切り替わるのだろう。
それともそれらは両極に位置するものでなく、
繋がっているものなのだろうか。

偽装不倫。

婚姻を偽装して、その上で不倫。
偽装不倫の逆は何だろうか。
独身を偽装して、その上で大人の関係。
そんな感じか。
不思議な設定。
だからこそ物語の広がりを予感させる。

イケメンの旦那。

一点の曇りもない、
何の秘密も持っていなさそうな人。
そんな人こそ、実は隠し持ってる。
完璧で文句のつけようの無い人。
そんな人を相手に持つと、
逆に不安を覚え、不満を抱える。

イケメンの韓流カメラマン。

どうやら彼にも秘密があるようだ。
満ち足りていると思われている人にも、
人に言えない悩みがあり、
大きな重荷を背負っている。

それぞれの物語がどう広がっていくのか。

2019/08/08

ドラマのほうは見ておらず、ゆるゆると２巻を手に取る。

主人公の鐘子は、飛行機でたまたま知り合った若者のイケメンぶりにくらっと来ていたところ、話を続けるうちにふるさと岩手、宮沢賢治、お相手の名前がジョバンヒ、鐘子という名前はカンパネッラという符丁に運命を感じてしまう。あとは屋台で遊んで、そのままホテルへ。

帰国後、ひょんなことから新婚ほやほやの姉が、若い男と楽しくやっているところを目撃する。

姉が本物の不倫で、妹が偽装不倫、というめんどくさい展開に。一方、ジョバンヒは何らかの病を抱えているよう。

ウェブ連載だから全編フルカラー。そこはいいんだけれど、一冊当たりの密度は薄め。

それにしてもウェブ創作って、未だにお金にはならないみたい。巻末で東村先生、結構シビアに愚痴ってる。ドラマ化で少しは回収できるといいんだけれど。

2019/03/17

一巻より面白い。でもそんなことよりも後書きのメッセージが考えさせられる。買ってよかった。週間のマンガっていうメディアに終わりが近づいているのかも。それはcdが終わっていくことと同じだし、レコードや貸しcdやタワレコが終わっていくことと同じくよく起こることなのかな。丁度この間からモーニングの物理的媒体やめてサブスクリプションに変えたところだったので。壁いっぱいがゴルゴ１３のマサコのような喫茶店をやるのが夢だったんだけど、漫画本はどうなるんだろう。