百鬼園戦後日記(Ⅱ) 中公文庫

内田百閒(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2019/02/22
• JAN: 9784122066915

商品レビュー

2019/03/30

内田百閒の戦後日記。
その第2巻。

毎日に天気（気温や風など）と飲酒の量をこまめに記す。

百閒先生、ほぼ毎日のようにお酒を飲んでいる。
まれにみる「酒無し」や「不飲」の文字。

配給制度が続く中でも、もらったり買ったりと。

仕事の依頼も時々断る。

やはり、日記なんだけれども、紙片に書き残した日々のメモ。4ヶ月後に、日記としてを記すというのは、かなり細かい性格なのではと。

「巻末エッセイ」の高原四郎氏の「生き残った小鳥」も素晴らしい。

2019/03/11

念願の新居完成。焼き出されて以来、三年にわたる小屋暮しは終わる。昭和二十二年一月一日から二十三年五月三十一日までを収録。〈巻末エッセイ〉高原四郎

2019/03/05

戦後日記の第2巻。全3巻なので次で完結してしまう……。
百鬼園先生、毎日のように呑んでいるw　偶に『酒なし』という記述があると吃驚してしまうぐらいだ。
飲んだくれているし、仕事は断るし、原稿料の前借りには熱心だし、『内田百閒』が書いた日記でなければ単なる『ダメ人間の生活記録』であろう。但し、『ダメ人間の生活記録』にすら出版する価値があるのが『文豪』なのだ。
矢張り内田百閒の最高傑作は、本人だ……。