1,800円以上の注文で送料無料

悪意
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

悪意

ホーカン・ネッセル(著者), 久山葉子(訳者)

追加する に追加する

悪意

定価 ¥2,860

¥550 定価より2,310円(80%)おトク

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2019/02/20
JAN 9784488010867

悪意

¥550

商品レビュー

3.2

10件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/06/12

「トム」 22年前に不明になった義理の息子トムから電話がかかってきた。しかしありえない話。実は・・ と驚愕の打ち明けがあり、ああこれで終わりか、と思いきや終わりではなく、実は・・ 実は・・ とどんでん返しが続く。最後の実は・・ がいちばんぞっとするだろう。読後はヘヴィーだな。 ...

「トム」 22年前に不明になった義理の息子トムから電話がかかってきた。しかしありえない話。実は・・ と驚愕の打ち明けがあり、ああこれで終わりか、と思いきや終わりではなく、実は・・ 実は・・ とどんでん返しが続く。最後の実は・・ がいちばんぞっとするだろう。読後はヘヴィーだな。 ホーカン・ネッセル:1950- スウェーデン生まれ。 「トム」 「レイン ある作家の死」 「親愛なるアグネスへ」 「サマリアのタンポポ」 「その件についてのすべての情報」 2018発表 スウェーデン 2019.2.22初版 図書館

Posted by ブクログ

2021/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スウェーデンを代表するミステリー作家らしいが、日本での翻訳はこれが2冊目。シリーズ物も本国では有名らしいが、これは独立短編集、5編収録。 どれも秀逸なミステリーで、読ませるなぁという感じ。「レイン」が若干毛色が違って幻想っぽい雰囲気漂わせている…と思ったら、この作品だけ発表されたのがちょっと古いみたい。 冒頭の「トム」と「親愛なるアグネスへ」、「サマリアのタンポポ」が好みだった。どれも表題の通り人の悪意がにじみ出るミステリーで、なんなく湊かなえ作品を思い出す雰囲気が良かった。北国には凍てつくような人の悪意が良く似合うのかな…。

Posted by ブクログ

2021/05/06

なぜ今まで読まなかったのか自分でも謎だが、結果、実によい時に読めたと思う。 『殺人者の手記』から、あまり間を置かなかったのだ。 おかげで面白い発見があった。 1番気に入ったのは、『レイン』だ。 幻想的な空気をまとった、ミステリーとでも言おうか。 するーっと読むことができず、時間...

なぜ今まで読まなかったのか自分でも謎だが、結果、実によい時に読めたと思う。 『殺人者の手記』から、あまり間を置かなかったのだ。 おかげで面白い発見があった。 1番気に入ったのは、『レイン』だ。 幻想的な空気をまとった、ミステリーとでも言おうか。 するーっと読むことができず、時間がかかったからである。 主人公は"わたし"なる翻訳者である。 作家レインゆかりの街A――ヨーロッパのどこかの街に、半年留まることになった。 ここで、彼の遺作の翻訳をするのである。 そして、Aの街には、"わたし"自身の大事な用件もある。 この語り手"わたし"が不親切なのだ。 自分が今述べているのが、レインの遺作の翻訳文なのか、現在の"わたし"の行動なのか、過去の"わたし"の行動なのか、 いつのどこのどんな出来事なのか、明らかにしようとしない。 件の遺作の作風が『重々しく謎めいた文章』だというので(113頁下段)、それに呑まれてしまったのかもしれない。 "わたし"の語りは、時、所、過去、現在、文章が、すべて境目なくなめらかに繋がっている。 彼女? 彼女ってどの彼女? 愛した? 誰が誰を? 訪れた? いつだれがだれとどこに? この名前は――猫! 猫といるのは現在の"わたし"! よく読めば、わかるようになってはいるのだ。 これを見つけて読み解くのが、難度の高いパズルのようで面白い。 気を抜けば、靄の街に放り出されてしまうのだが。 『トム』(2018) 『レイン ある作家の死』(1996) 『親愛なるアグネスへ』(2002) 『サマリアのタンポポ』(2005) 『その件についてのすべての情報』(2005) 収められているのは、5編の物語である。 どれが好きか、どんな印象をもったかで、誰もが熱をもって話したくなるだろう。 現に、レビューサイトを見れば、皆がそれぞれに気に入った作品について語っている。 読書会ならば、さらに盛り上がるに違いない。 『殺人者の手記』から間もなく読んだので気付けたのは、『親愛なるアグネスへ』にも、同じ詩人の名が出てくることだ。 ミハイル・バリン――その作品は『偉大なポエム』だ。(『殺人者~』上287頁) しかし私には未知の詩人だ。 その名を調べようとしたが、どこを探しても見つからない。 スウェーデンでは有名なのだろうか。 あるいはホーカン・ネッセルの頭の中で? 私はこれからホーカン・ネッセルの新たな本を読むたびに期待するだろう。 ミハイル・バリンの名と、そのけったいな詩の登場をだ。 なにせ彼の偉大な詩は、ホーカン・ネッセルの作品でしか読むことができないのだ。 ひとりの作家の作品を読んでいくと、彼/彼女特有のなにかを見出すことがある。 象徴的な存在かもしれない、遊び心かもしれない、全作品に通ずるメインテーマかもしれない。 それを発見するのは、読書というものの大きな楽しみのひとつだ。 そして、その楽しみを拡げるためには、さらに多くのホーカン・ネッセルの作品を読む必要がある。 というわけで、このスウェーデンの大ベストセラー作家の作品が、次々と翻訳されることを望んでいる。 2021年5月現在、この『悪意』は、在庫僅少となっているらしい。 Amazonでは、古本と電子書籍のみとなっている。 楽天ブックス、hontoには、在庫がある。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品