STAYGOLD(4) オンブルーC

秀良子(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2019/02/25
• JAN: 9784396784713

商品レビュー

2021/08/22

最高のBLだった...

結末はわかっているのに、あまりにも切なくて、胸が苦しかったけど、結ばれない恋の物語として最高の話だった。

本編のカップルとは別カップルなのでスピンオフ的な巻だったけど、4巻が私は一番好きだ...

2019/10/17

my殿堂入りのステゴ4巻！！読んでしばらくは、思い出しただけで視界が涙でにじんだ。帯のコピーにもなった『何も知らずに、100年生きるより』という言葉が、私の中ではBL至上最高のモノローグ。

2019/04/01

ノンケ x ゲイ
"気持ちの強さなんて何の役にも立たない"
10年間の片思いの先には、どんな未来が待っているのか。

漫画を読み終わってからずっと、この作品のことで頭がいっぱいになっています。
こういう作品には、滅多に出会えないのでとても嬉しいです。

コウは日高の気持ちを知った上で、キスを許し、体の関係を持ち
「より良き可能性のある方へ賭けようと思った」「けど...」

コウはコウなりに日高との関係をしっかりと考えた上で答えを出しました。
そこにコウの真面目さと優しさを感じます。
(だからこそ余計に辛いのですが...)

コウも、日高の気持ちを知ったとき、今まで親友と思っていた日高に
隠し事をされていたことが分かり、悲しかったのかもしれません。
「10年間涼しい顔して人のこと騙しやがって」
この言葉に、コウの悔しさがこめられているような気がしました。

一所懸命考えたのに、次の日になったら日高はすべて忘れていて
イラッとする気持ちもあったのかもしれません。

もしも、日高があの夜のことを忘れていなければ
もっと早くに、自分の気持ちを伝えることが出来ていれば
コウの答えは、変わっていたかもしれないし、変わらなかったかもしれない。
でも、正直に気持ちを伝えていたら、体を繋げることすら叶わなかったかもしれない。
そんな風に考えては、ぐるぐるぐるぐる二人のことが頭を回ります。

親友に自分の気持ちを隠して(隠れてなかったけど！)、体の関係だけでも...なんて
卑怯なことをしたのは日高の方で、その裏でずっとコウは
日高の気持ちを量ろうとしていたのかもしれません。
あの、「もっかい　やろうぜ」はただのスケベ心だったのか？
もう少し日高との関係を続けてから、この先のことを考えたいと思ったのか。

「ごめん」と口にしたコウが、日高の目を見れなかったのは、
自分自身も、親友を失ってしまうということが悲しかったのかもしれません。

その後二人は、どんな会話をしたのか？もしくは、会話もせずに別れたのか？
あえて描かれていないことで想像力が膨らみます。

10年の片思いの先は、悲しい結末ではありましたが、
"何も知らずに100年生きるより、これでよかった"
日高自身がそう思えていることが何よりも救いだと思いました。

日高が消してしまった、コウとの思い出の一曲。
その歌の歌詞を調べてみたら、まだ希望はあるんじゃないか？？？と、そんな気がしました。

読者としては、日高にはなんとか幸せになって欲しいので
この先の展開に期待したいです！！！

最後にコウが口にした「寂しい」は、どんな想いなのか？
今まで、女をとっかえひっかえしていた彼には、こういう気持ちすら初めてなのかもしれません。
この気持ちが恋であって欲しいと、願わずにはいられません。

あまりの高レビューに凄く期待して読んだのですが
それを裏切らない、素晴らしいお話でした。