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日本人はどこから来たのか? 文春文庫
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日本人はどこから来たのか? 文春文庫

海部陽介(著者)

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日本人はどこから来たのか? 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2019/02/08
JAN 9784167912321

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2023/10/08

 日本人起源論の書だが、いくつか注目点がある。  まず、日本列島に到達するまでの人類史をダイナミックに捉えていることだ。隣国や東アジアのことただけではなく、世界規模で考えられている。  日本列島へのルートは朝鮮半島、琉球、そして地続きだったこともあるサハリンと北海道から、津軽海峡...

 日本人起源論の書だが、いくつか注目点がある。  まず、日本列島に到達するまでの人類史をダイナミックに捉えていることだ。隣国や東アジアのことただけではなく、世界規模で考えられている。  日本列島へのルートは朝鮮半島、琉球、そして地続きだったこともあるサハリンと北海道から、津軽海峡を越える3つがあった。何も渡海が条件となるというのが特徴だ。  三方向から来た原日本人は、どれかが他を打倒するのではなく、緩やかに混血していき、それぞれの遺伝子が受け継がれている。さらに農耕文化を持った弥生人と呼ばれる人が長い年月をかけて日本列島に渡来し、原住民と混血したことで日本人の原型ができたという。  あとがきで筆者は本書が取り上げたのは日本人だけの問題ではなく、どの民族も他との関係の中でたまたま現在の形になっているだけで、民族の優劣を語ることは間違いだという。全くその通りだ。この種の研究はナショナリズムに利用されやすい。学問的には間違っているのだ。  後半の三万年前の航海の再現実験はまさに冒険のようで読んでいて楽しくなる。この実験は本書刊行後に成功したらしい。面白いことをやる人がいたものだ。

Posted by ブクログ

2021/10/16

アフリカから日本にやってくるにはどのようなルートがあったのか。 原人とホモ・サピエンス、気候もさることながら 移動する背景も興味深い。 研究はまだまだ続いていて、クラウドファウンディングで海を渡る実験実証ている。

Posted by ブクログ

2021/10/01

海部陽介(1969年~)氏は、東大理学部生物学科卒、東大大学院理学系研究科博士課程中退の人類進化学者。東大大学院理学系研究科准教授、国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長等を経て、東大総合研究博物館教授。 2016~19年に国立科学博物館が主催した日台共同プロジェクト「3万...

海部陽介(1969年~)氏は、東大理学部生物学科卒、東大大学院理学系研究科博士課程中退の人類進化学者。東大大学院理学系研究科准教授、国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長等を経て、東大総合研究博物館教授。 2016~19年に国立科学博物館が主催した日台共同プロジェクト「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の代表を務め、3万年前に我々の祖先が行ったと想像される、手漕ぎの丸太舟で台湾から与那国島へ渡る実験航海を行い、成功した。 本書は、ホモ・サピエンスがアフリカから日本に如何なるルートで辿り着いたのかを、遺跡調査の最新のデータを踏まえて明らかにしたもので、2016年に単行本が出版された。そして、上述の「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の経過を加え、2019年2月に文庫化された。(航海が最終的に成功したのは2019年7月である) 本書の内容は概ね以下である。 ◆ホモ・サピエンスは、4.8万年前頃にヒマラヤ山脈を隔てて南北に分かれて拡散・東進して行った。その約1万年後に、東アジアのどこかで双方の集団は再び出会ったと思われる。 ◆日本では、原人・旧人が存在したかは判明していないが、3.8万年前に突如人類遺跡が爆発的に現れることから、その時期にホモ・サピエンスが大陸から日本に渡ってきたと考えられる。そのルートは、①朝鮮半島から対馬を経て北部九州に至るルート、②台湾から琉球列島に沿って北上するルート、③大陸からサハリンを通って北海道に南下するルート(当時は海面が低く、地続き)があったが、3.8~3.7万年前の遺跡は古本州島(当時は本州・四国・九州は地続き)に集中していることから、①が最も早かったと考えられる。 ◆上記①、②のルートはいずれも海を渡る必要があるが、これは、4.7万年前頃に東南アジアからオーストラリア・ニューギニアに移住した際の渡海に次いで古い、人類の海洋進出の記録である。また、後者の渡海は、(当時は現在の島の多くが地続きで)標高が高く大きな島が密に散らばり、それらを目視しながらできるのに対し、②の台湾から与那国島への渡海は、当時でも100km以上あり、近くまで寄らないと舟から目視もできず、かつ、その間には、世界最大規模の海流である黒潮(幅100km、流速は毎秒2m)が横断しており、極めて難易度の高い渡海であった。 ◆①の集団は、基本的にその後の縄文人に連続していった可能性が高いが、2.5千年前に始まる弥生時代には、大陸から集団が渡来し、その後、縄文人の系譜を受け継ぐ在来系の人々と、大陸からの渡来系の人々が様々に混血して、歴史時代の日本人が形成された(渡来系集団の遺伝的影響は本州~九州で強いと考えられる)。 そして、最終章の「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」については、人類・考古・民俗学の専門家、海流・地形・植生の研究者、古代舟作製と漕ぎ舟航海のエキスパートらが参加し、3万年前に存在したであろう材料・作製技術・航海技術のみで、草束舟、竹筏舟、丸木舟を作り、実験航海を行った経過がまとめられている。 前半の歴史の部分については今や類書も多い中、本書の白眉はやはり、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」に関するところであろう。最後の航海成功までを含めた「完全版」を望みたい。 (2021年10月了)

Posted by ブクログ

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