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彩は匂へど 其角と一蝶 光文社文庫
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彩は匂へど 其角と一蝶 光文社文庫

田牧大和(著者)

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彩は匂へど 其角と一蝶 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2019/02/08
JAN 9784334778088

彩は匂へど

¥220

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2022/03/24

吉原で幇間をする絵師の暁雲(多賀朝湖、のちの英一蝶)と 松尾芭蕉の一番弟子其角が親友となるこのシリーズの前作「酔ひもせず」の2巻目。 時系列は暁雲がなじみの太夫、紅花太夫からの紹介で 江戸市中から鄙びた深川の芭蕉庵に庵を移したばかりの芭蕉に会いに行くところから話は始まる。 ...

吉原で幇間をする絵師の暁雲(多賀朝湖、のちの英一蝶)と 松尾芭蕉の一番弟子其角が親友となるこのシリーズの前作「酔ひもせず」の2巻目。 時系列は暁雲がなじみの太夫、紅花太夫からの紹介で 江戸市中から鄙びた深川の芭蕉庵に庵を移したばかりの芭蕉に会いに行くところから話は始まる。 そこで紅花がいう「気が合いそう」な其角と遭遇。 将軍家に影響を与えたい薩摩の思惑で琉球からとびきり異国情緒を盛り上げた 「江戸上がり」一行。その中に想い人がいたが行方不明で探しにきた琉球人の女性がキーマン。 このシリーズ独特の凝った作りでミステリーが展開される。 とびきりおしゃれな女性作家というこの作家の筆には、 物語の細かなシチュエーションや小道具、歌など見どころも多く鮮やかな世界を作り上げている。 次回作が楽しみ。

Posted by ブクログ

2019/08/15

馴染みの太夫から勧められ、深川の芭蕉庵に向かった絵師兼幇間の暁雲は、そこで琉球の装束姿の謎の女と出会う。 折しも芭蕉庵では、琉球の芭蕉布に包まれた脅迫状らしい投げ文が見つかり大騒動が起きていた。 芭蕉の一番弟子・其角と意気投合した暁雲は、成り行きから二人で謎解きに乗り出すが…。 ...

馴染みの太夫から勧められ、深川の芭蕉庵に向かった絵師兼幇間の暁雲は、そこで琉球の装束姿の謎の女と出会う。 折しも芭蕉庵では、琉球の芭蕉布に包まれた脅迫状らしい投げ文が見つかり大騒動が起きていた。 芭蕉の一番弟子・其角と意気投合した暁雲は、成り行きから二人で謎解きに乗り出すが…。 前作「酔ひもせず」の前日譚。 前作は二人の最後の事件を描いたものでしたが、こちらは出会いから無二の親友になるまでを描いています。 豪放磊落だけれども細やかな観察眼を持つ暁雲と生真面目だが空気が読めない其角は、ウマが合うのか最初からいいコンビで、心地よく読み手を事件の謎解きに没頭させてくれます。 前作同様、事件の深奥には理不尽に翻弄された人の悲しみや無力感が横たわっていて、心をかき乱されました。 薩摩藩に支配された琉球の「江戸上り」についても恥ずかしながら知らなかったので、新鮮で面白かったです。 真相にあまり驚きは無かったものの、そこに至るまでの展開やコンビの会話が楽しく、また次作が楽しみなシリーズになりました。

Posted by ブクログ

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