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夢の本 河出文庫
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夢の本 河出文庫

ホルヘ・ルイス・ボルヘス(著者), 堀内研二(訳者)

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夢の本 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2019/02/06
JAN 9784309464855

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2021/08/29
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我々は我々の夢と同じ布地でつくられている。逆の言い方をするならば、我々は我々自身の実質で我々の夢を織り上げている。 夢うつつ より 「消えちまうのさ。あんたは夢の中の人間。だから、王様が目を醒ましたら、あんたはろうそくのように消え失せてしまうのさ」 ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』(1871) 王の夢 より 「瞑想にふけっているのは彼の方で、彼が夢を見、この自分は彼の中の夢の中の存在なのだ。彼が目覚めたら、自分はもはや存在しなくなる」 意識と無意識 より だが、先に引用したポール・ヴァレリーの、文学の歴史は作品の年代順の羅列であってはならないという見解を自らのものとするボルヘスにとってみれば、これはごく自然な編集方法と言うことができよう。 『夢の本』について より 「私(たち)は夢がつくられているものと同じものでできている」というシェイクスピアのことばは、まさに自分のことであると彼は言う。 何千もの楽器を奏するような綺麗な音色が聞こえて、雲の切れ間から宝物が降ってきそうで、目が覚めると夢に戻りたくて泣いてしまう、という台詞。 解説 秩序と混沌 より 本国では70年代頃の刊行。収録されている一節の中には70年代の書籍からもあるので、古くあるものから最新のものまで、広い視野のもと個人で選集された模様。 自分がボルヘスの書籍をとるきっかけになったクリストファー・ノーランもかなり影響受けている点を差し引いても、夢、という事象に対する解釈は物語のトリガー的な役割以上に現実と結びつき、作家の想像を掻き立てるのかもしれません。 支配の行き届かない身体と展開は見ている者(夢を見ている自身)を翻弄し、ときとして答えらしいものすら提示せず霧のように消えてしまう。起きたときには綺麗さっぱり忘れていることもしばしば。 解説の谷崎由依さんはAmazon Studioで映像化されたコルソン・ホワイトヘッドの『地下鉄道』の訳者でもある方で、いい角度からの解説でした。

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2020/09/18

神話、聖書、小説、詩などなど。西洋から東洋まで。古今東西の「夢」をテーマに編まれた113篇のアンソロジー集。各作品の一部が抜粋されているため、ダイジェスト集のようにも見えました。以前から「ギルガメシュ叙事詩」を読んでみたいと思っており、この本で部分的に内容を確認できたのは幸いでし...

神話、聖書、小説、詩などなど。西洋から東洋まで。古今東西の「夢」をテーマに編まれた113篇のアンソロジー集。各作品の一部が抜粋されているため、ダイジェスト集のようにも見えました。以前から「ギルガメシュ叙事詩」を読んでみたいと思っており、この本で部分的に内容を確認できたのは幸いでした。好みは分かれそうですが、この本くらいでしか触れることができなそうな作品も読める個性的な一冊でした。

Posted by ブクログ

2020/02/16

読書家のボルヘスおじさんが古今東西の夢にまつわる話を集めたアンソロジー。 最初は聖書からの引用と古代ギリシャローマが続き、単調ですこし辛かったが、途中の『病める騎士の最後の訪問』あたりからぐっとバリエーション豊かになる。合間に挟まる程度の分量だと聖書の引用もくどくない。 ゆっくり...

読書家のボルヘスおじさんが古今東西の夢にまつわる話を集めたアンソロジー。 最初は聖書からの引用と古代ギリシャローマが続き、単調ですこし辛かったが、途中の『病める騎士の最後の訪問』あたりからぐっとバリエーション豊かになる。合間に挟まる程度の分量だと聖書の引用もくどくない。 ゆっくりとかみ砕き文そのものを愉しみつつ、前の話・次の話とのコントラスト、「ここにそれを挟むか~」という選集だからこその楽しさも。 枕元に置いておき、子どもが寝物語をせがむように少しずつ読みたい。

Posted by ブクログ