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ネオナチの少女
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2019/02/01 |
JAN | 9784480836519 |
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ネオナチの少女
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
こんな家庭あるんだなぁキツイなあ、とフィクションを読んでいる感覚になったが、全て90〜10年台にかけての出来事だということに驚く。正義を向ける先を自分で選択できるのが人だけれども、彼女の場合は分別のつく前の段階からその方向性が固定され、疑いを持つ隙すら無かった。そんな状況から抜け...
こんな家庭あるんだなぁキツイなあ、とフィクションを読んでいる感覚になったが、全て90〜10年台にかけての出来事だということに驚く。正義を向ける先を自分で選択できるのが人だけれども、彼女の場合は分別のつく前の段階からその方向性が固定され、疑いを持つ隙すら無かった。そんな状況から抜け出すのは本当に大変だったのだろうということは、コンパクトにまとめられた本書の証言からヒシヒシと伝わってくる。 日本で、と落とし込むとやっぱり統一教会を想起したし、その他にも独極右集団と似通った性格・ドツボ具合の団体は多々あるのだろうとも思った。
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- ネタバレ
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図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 18歳まで私はナチだった。ネオナチの家庭に生まれ育ったひとりの女性が、その思想と葛藤し、極右の世界と決別するまでを描いた迫真の手記。『シュピーゲル』ベストセラー。 ちょっとまって!これナチスが台頭してきた1次大戦から2次大戦ぐらいのものかと思っていたら現代の話なの?え?これはこわいわ。これだけ歴史が検証され、ナチが、ヒットラーがなにをしたか?が知れ渡っている現代でこの極右加減がおそろしい。そして何より親が子供にその思想を植え付け、育て上げるキャンプまであるということ。外国人排斥、消費主義反対(=民主主義反対)など色々考えるところあり。暴力支配はうまくいかないっていうことが浸透しないっていうのが恐ろしいポイントの一つ。じぶんの主義主張じゃなく極右の主義主張を自分のいいように解釈していくのも子供ならではの思考だと思うのね。親の思想を押し付けるなというのは難しいけれど、こうなってくるとやっぱり教育が大切なんだとひしひしと感じたのね。極右はこう考えこう行動する、民主主義はこう考えこう行動する、というように並べて学べる環境があることが大事なのだと感じた作品。自分で考え感じることもだいじだけれどもその根本に教育が必要なんだと見せられた気がします。 Ein Deutsches Madchen by Heidi Benneckenstein
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父親によって「いわば正統派のナチとして純粋培養(訳者あとがきより)」されて育てられた1992年生まれのドイツ人女性が、家庭や学校での生活やその後の右翼共同体での活動と、そこからの脱却について綴った著書です。 本書のなかでは、著者自身も含めた右翼共同体に依存する人々についての言及...
父親によって「いわば正統派のナチとして純粋培養(訳者あとがきより)」されて育てられた1992年生まれのドイツ人女性が、家庭や学校での生活やその後の右翼共同体での活動と、そこからの脱却について綴った著書です。 本書のなかでは、著者自身も含めた右翼共同体に依存する人々についての言及が印象的でした。 ・父自身、絶えず反抗していたのだ。自分より知的な人、権力のある人、影響力のある人に。 勇敢だからではない、自信がないからだ ・自分は選ばれた人間なのだという確信、それはわたしにとって大きな慰め ・少数派で、敵で、のけ者で、敗者だ。でも敵の数が多ければ多いほど、団結はますます強くなる ・社会からドロップアウトしてしまった彼らは、不満のために右翼の世界にいっそうしがみつく ・彼らは自分も愛さないし他人も愛さない。いわんや自立した女を愛すことはない そして著者は自身が右翼共同体から脱出できた大きな理由として、同じく組織に属していた夫フェーリクスへの愛を挙げたうえで、次のように述べています。「チャンスは向こうからトントンとドアをたたいてはくれない、自分でつかむしかないのだ。情報を集め、努力するしかないのだ。」 ヨーロッパではベストセラーとありますが、そもそもネオナチの現状や社会背景、関連する現代的な著名人についての基礎知識がある程度は前提となっていることもあってか、私は本書からそれほど大きなインパクトを受けることがありませんでした。 また、ネオナチからの脱退を描く終盤を除いて、時系列ではなくテーマごとに構成されているため、扱われる事実の時間関係は前後するのですが、内容的には時系列での物語形式のほうが面白くなっていたように思えます。読み物はあまり魅力を感じませんでした。
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