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小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2018/12/19 |
JAN | 9784120051517 |
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小林一三
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商品レビュー
4.4
21件のお客様レビュー
小林一三翁がかかわった阪急や宝塚の本は読んでいたが、しっかりした評伝は初めて。鹿島茂氏の作品とあり期待値は高かったが、それを上回る内容。過去に読んだ経営者の評伝の中では一番よかった。 阪急、宝塚、東宝、東京電燈などのストーリー一つ一つがおもしろい。登場人物が多くて疲れるが、そこ...
小林一三翁がかかわった阪急や宝塚の本は読んでいたが、しっかりした評伝は初めて。鹿島茂氏の作品とあり期待値は高かったが、それを上回る内容。過去に読んだ経営者の評伝の中では一番よかった。 阪急、宝塚、東宝、東京電燈などのストーリー一つ一つがおもしろい。登場人物が多くて疲れるが、そこは根気よく調べて読み進めれば理解が深まる。最も面白かったのは商工大臣に就任、およびこの前後。他の評伝では統制経済に加担した変節などと批判されることもあるが、この本では丁寧に調べ自由主義者である小林一三の本懐がうかがえる。 以下、印象に残った点。 ・人口学を理解した稀代のイノベーターこそが彼である。薄利多売ではない。「多売薄利」なのだ。 ・岩下清周、池田成彬ら出会った人々のスケールもとてつもなく大きい。この化学反応もあったのだろう。 ・岸信介との痺れるような対決はこの本の読みどころのひとつ。迫力が伝わってくる。 ・愚鈍な後輩経営者たちに対する辛辣な言葉も痛快。
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「逆転の発想」は成功した事業者に共通するもの 「仕事と娯楽は生活の両輪」 「千里先」ではなく「百歩先」を見る能力にかかっている
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- ネタバレ
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久々に長編の本を読んだ。クリステンセンの「イノベーションの最終解」以来だな。 こんなイノベーティブな実業家がいたのかと驚かされる本だった。年代的には渋沢栄一の子供くらいの世代だろうか。マーケティングの授業でセグメンテーションの切り口として年齢、性別、所得レベル、地域、人口などの項目を教わるのだけど、自己流で歴史人口学に着目して次々と新規事業を連鎖的に考えて日本の生活インフラを変えてしまった人だ。 小林一三は、新規事業家のようなクリエイティブなイノベーターには普通の生い立ちではとてもなれないのかも・・・、と思えるような複雑でドラマのような家庭環境で育つ。ただし、彼のように最初に銀行へ就職し、計数感覚を身に着けてその後実業家に転職して次々と事業を起こす。人口変化に注目して市場の利害関係者をあっという間に把握する洞察力とビジョナリー精神、先見性を磨く。こんなキャリアを歩めば、少しは近づけるのかもしれない。 今は産業構造の変化もあわせて考えることになるので複雑だし、当時のような人口が増加する段階ではない。少子高齢化社会を踏まえた補正が必要だ。それでも、このキャリアは少しは私のような凡人にも参考になりそうだ。 産官の連携が叫ばれる中で、相容れない摩擦もあるのだろう。この問題も垣間見えるトピックがある。いくつかの企業(阪急電鉄、宝塚、第一ホテルなど)の取締役社長の後に国政まで経験している。キャリアに幅というよりも奥行きがある人を初めて見た気がする。なお、ひ孫がテニスプレーヤーの松岡修造氏だから多様性に満ちた華麗なる一族って感じだ。 やれDXだの、AIだ、IoTだ、5Gだと新規技術に沸き立って異業種連携のお祭り騒ぎの現代を彼が見たらどう思うのだろう。彼の思考回路を学びまねてみるもよし、この思考回路を自己流にアレンジするもよし。技術&社会をどう設計&実装するか、よくよく考えてみたい。
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