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この地上において私たちを満足させるもの
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/12/21 |
JAN | 9784104393091 |
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この地上において私たちを満足させるもの
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
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乙川優三郎さんの自伝的小説でしょうか。ドイツ・フランクフルト、パリ、スペイン・コスタデルソル、マニラ、タヒチの話。国内、製鉄所勤務、下落合・月島のアパート、御宿の終の棲家。胃癌の手術、心臓病。「この地上において私たちを満足させるもの」、2018.10発行、連作10話。パリでの女性画家武藤泰子と過ごした日々と自死後彼女の絵「パリでいちばん眺めのよい丘」をオンフルールで目にできたこと、編集者矢頭早苗急逝を看取ったこと、終の棲家で素直で勤勉な養女ソニアと猫の風子と幸せに暮らしたこと、これらが心に残りました。
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著者の自伝的内容なのか、外資系ホテル業より40代で執筆を開始した経歴と似た内容。 疎開して農家になるも母は自由を求めて逃亡。 兄は絵画の夢諦め農業を継ぎ、主人公は工場へ逃亡。 紆余曲折あり諸外国での経験も礎に小説家に。 晩年の執筆活動時に美しい作品に拘り寡作。 そんなこんなの人...
著者の自伝的内容なのか、外資系ホテル業より40代で執筆を開始した経歴と似た内容。 疎開して農家になるも母は自由を求めて逃亡。 兄は絵画の夢諦め農業を継ぎ、主人公は工場へ逃亡。 紆余曲折あり諸外国での経験も礎に小説家に。 晩年の執筆活動時に美しい作品に拘り寡作。 そんなこんなの人生を送る。 満足が主題かと思い読みすすめるも、価値観の話にも見える。 確かに綺麗な文章ではあった。 心乱され落ち着かされる内容。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「二十五年後の読書」において、登場人物が史上最高の小説という作品が「この地上において私たちを満足させるもの」である。ちなみに両作とも乙川優三郎作品。つまり自分の小説が史上最高と自負する…ハードルあげまくるのである。 読み手としたら「ほぉ、そこまで言うんやったら読んでみたろうやないかい」と蓮っ葉に構えてしまうのはしゃーないこと。でも…そんなハードルがない方が良かった。変に「史上最高」とか思わずに読んでいたら、もっともっとこの世界に素直に共感し入りこめていたに違いない。 そんなこと言わずとも、そんなに構えずとも、この小説は美しい良い小説なのだから。 主人公、高橋光洋の生涯を追うような形で短編形式で章立てする。すべての章はみっちりつながっているので短編小説としてではなく長編として読むべきだと思う。 主人公の生きざま、そこに関わってきた人々、情景の描写が素晴らしく美しい。しっかりと選び組み立てた文章が読み手の心をしっかりとらえてくる。主人公や登場人物自体に否定を感じる部分があっても、小説としての魅力は損なわない。 人間のバカさ加減や失望を読まされても、なお小説としては綺麗だし力が感じられる。こういうのって読書の醍醐味だと思う。並大抵の作家ではできないこと。 後半、主人公が老いてからの人生の描写がたまらなく好き。彼にとっては「酒・ボサノヴァ・過去の生き様」があって穏やかに陽だまりで過ごすことこそ、表題の回答なのだろう。 俺の残り人生…まぁ50年は絶対ないだろう、長くて30年。それも全盛期を終えて老化劣化していく残り火のような期間で、主人公のように表題の回答を見出せるだろうか?彼のような穏やかで満ち足りたエンディングを迎えられるだろうか?そうであるように願い、行動していきたい。
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