狙われた王子と可憐な天使 ベビーシッターは未来のママ!? セシル文庫

柚槙ゆみ(著者), 森原八鹿

• 販売会社／発売会社: コスミック出版
• 発売年月日: 2018/12/17
• JAN: 9784774760100

商品レビュー

2019/12/06

▼あらすじ
売れない俳優の悠里はある日公園で、金髪碧眼の天使のような子供と真っ白でふわふわのスノーという猫にいきなり懐かれる。そのため、その子ジョシュアを探してあとからやって来た父親のブライアンにものすごく警戒されてしまう。なんでもジョシュアもスノーもひどい人見知りで誰にも懐かないというのだ。なんとか誘拐疑惑を晴らした悠里は一ヶ月の臨時ベビーシッターを依頼されて！？

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ストーリーの完全度：普通
トーン：あまあま・ほのぼの・シリアス(低)
エロ度：やや低い
萌え度：普通〜やや低い
総合評価：★3.5

積み本崩し。ライトなBLを求めてこちらの作品を選んだのですが、まぁ、予想通りの内容でしたね。どこかで読んだ事あるような王道ストーリーで、読みにくさはない代わりに読み応えもそれほど感じられなかったです。

とりあえずこの作品で良かったのは、森原先生のイラストと攻めの息子のジョシュアが可愛かったことくらいでしょうか。
ジョシュアも最初はいかにも幼児キャラ！って感じのあからさま過ぎる喋り方に微妙に引っかかりを覚えたのですが、慣れてくると普通に可愛いなって思えてきましたし、何より性格が可愛くて癒されました。

ただ、この作品…残念な事に恋愛に発展するのが早過ぎるんですよね。出会ったその日の内にもうキス(しかも軽いキスじゃなくてDのやつ笑)してて、あちゃー…って思ってしまいました。攻めも受けも立派なノーマル同士なんですから、その辺はもう少し慎重に描いてほしかったです。 (ここが早急だと一気に読書欲が無くなるので…)

あと、攻めが寝てる受けの尻に勝手に挿入してコトを始めてしまうシーンがあるのですが、こちらも個人的にはNGでした。いくら直前に一度行為に及んでいるとはいえ、恋人でもない相手を無断で襲うのはあまり好感の持てる行為ではないと思うんですよ、私は…。ぶっちゃけ、強◯しているようで萎えてしまいました。

それと、叔父の問題！やれ脅迫だ何だと長く引っ張った割に最後はあっさり片付いてしまい、肩透かしを食らいました。
しかも何だかスッキリしない終わり方で、モヤモヤした気持ちが最後まで晴れず何だかなぁ…って感じで。
正直、非常に中途半端でお粗末な展開だなと思ってしまいました。これだったらまだ受けが誘拐されて人質にでもされてた方が盛り上がったかもしれません…(笑)

物語のラストもジョシュアが直ぐ側にいる空間 (機内)でセッしちゃうし、最後の最後くらいスッキリした気分で終わりたかったです。
決して面白くない訳ではなかったのですが、個人的に引っ掛かるポイントが多かったので評価は少し低めにしました。残念ですがもう読み返す事はないかな、と思います。