エンジェルメイカー(下) ハヤカワ文庫NV

ニック・ハーカウェイ(著者), 黒原敏行(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2018/12/20
• JAN: 9784150414467

商品レビュー

2022/05/21

　駄作である。いや、もうはちゃめちゃにつまらない。どうしようもなくB級、というか稚拙である。幼稚でクソつまらん独りよがりのだらだら続く妄想を無理やり読まさせられているような気分。というか、なんか展開がダサいというか、ありきたりというか、独創性のかけらも感じられない。過去のいろんな小説や映画を切って貼ったして作りました、みたいな感じ。読みやすくはあるが、それだけ。謝辞も解説もダサい。

　ミツバチが真理を暴く装置みたいなのがおざなりにすぎるというか、ミツバチがどうやってどう真理をもたらすのかの説明がなさすぎてイライラするし、ダサい。理解機関、理解機関言う割にはその点をうまくはぐらかそうとしている感じ。何も思いつかなかったんだろうな。

　イーディーの回想編は好きだが後半はどんどん稚拙になる。

　どうでもいいけど、海藻を含んだ新しく作った氷の鑑殻の厚さが3メートルって、すごい量だと思うのだけどそんなに海藻あったのか。

　中巻のページ272、『もし私にナポレオンの心があったら…』ってなんで挿入されてるの？　ていうか閉じカッコがなくね？

2019/02/13

退屈な言い回し、面白みのない比喩、クドイだけで面倒くさい会話、饒舌さが何の魅力にもなっておらず語れば語るほど登場人物や話の空虚さが強調されるような文章、水増しの話に笑えないユーモアや皮肉、過剰なだけでつまらない背景と舞台と場面設定、幹が細く肝心の出来事が抽象的でなんだかボンヤリしてる割には枝葉末節の長広舌な無駄口ばかり。若きイーディ・バニスターの物語だけは良かったけど、主人公の人物像が少しも印象に残らないのは何故なんだろう。描写よりも説明が過多のような気がするからか、それとももしかして訳のせいなのか、っていうかやはりオラの読解力に問題があるのか。