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認知症がやってきた! ママリンとおひとりさまの私の12年
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 産業編集センター |
発売年月日 | 2018/12/13 |
JAN | 9784863112087 |
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認知症がやってきた!
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商品レビュー
4.2
9件のお客様レビュー
壮絶な認知症介護の筈なのに、それを愉快にサラリと受け流している。 迷惑をかけない生き方を良しとするのではなく、お互いに迷惑をかけ合っても助け合い、補い合い、そして助けられた側は「ありがとう」と言えれば良し、という社会になっていったらもう少し生きやすくなるのかな、と思った。 私自身...
壮絶な認知症介護の筈なのに、それを愉快にサラリと受け流している。 迷惑をかけない生き方を良しとするのではなく、お互いに迷惑をかけ合っても助け合い、補い合い、そして助けられた側は「ありがとう」と言えれば良し、という社会になっていったらもう少し生きやすくなるのかな、と思った。 私自身がまず、迷惑をかけてもいいんだよと言える人になりたいし、迷惑かけるけどよろしく頼むね、と言える人間関係を作れるようになりたいと思った。
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両親と折り合いが悪く18歳で家を出た筆者が、認知症となった母と同居する。 元から仲が悪かったので、母の人格が壊れていくことに対するショックは少なかったというが、罵詈雑言に徘徊、変化せざるを得ない自分の生活。 ユーモアたっぷりに描かれているのが、やっぱり読んでいる内に気持ちが落ち込...
両親と折り合いが悪く18歳で家を出た筆者が、認知症となった母と同居する。 元から仲が悪かったので、母の人格が壊れていくことに対するショックは少なかったというが、罵詈雑言に徘徊、変化せざるを得ない自分の生活。 ユーモアたっぷりに描かれているのが、やっぱり読んでいる内に気持ちが落ち込んでしまった。 可愛がられていた弟さんが出てこないが、何で筆者同居することになったのだろう。 親だけでなく、自分が先に認知症になったらどうしたらいいんだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『家出回数約2340回』『徘徊距離3000㎞以上』 この本の帯を見て、驚かない人がいるだろうか。 恐るべし認知症。 18で家を出てからずっと一人暮らしを続けてきた娘(著者)が、母親が認知症で近所から苦情が来るようになり、引き取って一緒に暮らすことを選択する。 家に帰りたいと落ち着かなくなる『帰る帰るモード』 突然キレて、今までの母親では考えられないような罵詈雑言を吐き続ける『ブチギレ・モード』 とにかく勝手に出ていき、何時間でも歩き回る『徘徊モード』 知らない女(娘)に拉致され、有り金も奪われ監禁されていると触れ回る『犯罪被害者モード』 まだまだ色んなモードが出現するのである。 昼夜問わず徘徊し迷子になるので、著者は母親が出て行ったら、本人に見つからないように尾行し、問題が起きそう(迷子、誰かにヘルプして交番へ連れていかれそうになったら)になると、現れて、事情を説明し、母親を連れて帰る。 それでも、自宅での仕事中や夜中に居なくなってしまうと、近所の人たちやお巡りさん(もう保護の常連さんになっている)が見つけて連絡をくれる。 この10年あまりの自宅介護を面白おかしく綴っていて笑えるが、しかし、この状況を自分の身に置き換えたらどうだろう? 絶対に笑えない。 『人生は近くから見ると悲劇であるが、遠くから見ると喜劇である』とチャップリンが言ったそうだが、まさにその通り。 自宅で10年みてきた著者に拍手を送りたい。 絶対自分なら、どんなに親が大好きでもくじけそうだ。 そんな自宅介護を10年間も続けてこられたのは、地域の人たちが温かく見守ってくれたおかげと語っているが、そうなのだろう。 一人で抱え込んではきっとつぶれてしまう。 そして、大阪、という土地柄もこの母娘を温かく包んでくれたのではないだろうか。 本人出演のドキュメント映画も制作されたというから驚いた。 何年も認知症の母親に振り回されながらも著者がたどり着いたのは、同じ土俵にあがらないということ。親族だからこそついつい感情的になってしまうだろうが、1日の終わりにはリセットする。一歩引いて対応すること。 長寿社会になり、認知症も増えている今世、この本は認知症患者とその家族のありのままを伝えてくれている貴重な1冊だと思う。 2019/05/09
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