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モサド 暗躍と抗争の70年史 ハヤカワ文庫NF533
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2018/12/06 |
JAN | 9784150505332 |
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モサド 暗躍と抗争の70年史
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商品レビュー
3.5
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少数精鋭が特徴的なモサド。モサドは1963年になって与えられた略称で、「情報特務工作機関」を意味するヘブライ語の「ハ-モサッド・レ-モディイン・ウ-レ-タフキディム・メユハディム」を指す。モサド長官は基本的に2期8年までとなっており、首相に直結した関係である。イスラエルの情報コ...
少数精鋭が特徴的なモサド。モサドは1963年になって与えられた略称で、「情報特務工作機関」を意味するヘブライ語の「ハ-モサッド・レ-モディイン・ウ-レ-タフキディム・メユハディム」を指す。モサド長官は基本的に2期8年までとなっており、首相に直結した関係である。イスラエルの情報コミュニティの一つで官僚的な組織であるが、不思議なことにモサドは法律で規定されていない。つまり法的には存在しない組織と見なされる。 そんなモサドだが、その元となっている組織は、1915年ニリー(NILI)と呼ばれる、中東における英軍の作戦を支えるための情報組織と1929年に設立されたパレスチナのユダヤ機関の組織、政治局情報部の二つである。 モサド長官には様々な経歴を持つ人が就任してきたが、モサドの影響力を拡大させたという点で、初代長官のシロアッフ、2代目のハルエル、3代目のアミットの3名はとりわけ重要であろう。また本書を読むと、イスラエルとアメリカの関係がよくわかる。当時のイスラエルはマパイ(のちの労働党)が政権を掌握しており、またキブツ(農業共同体)と呼ばれる共産主義的な計画をイスラエルが進めていたことから、表面上アメリカとの外交関係を持つのは難しいと思われた。しかし、イスラエルという国家を存続させるにはアメリカの力が必要だと判断したため、モサドは秘密裡にCIAと関係を結んだ。
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モサドの歴史。 法的根拠を持たない情報機関が、なぜ組織又は国家を危うくするまでには暴走せず、どのように運用されているか。
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イスラエルという国家と分かちがたく結びついたモサド。 その成り立ちから今日までの歩みが並べられたのが本書。 最初は慣れない固有名詞のオンパレードに面食らってしまうが、読み進めるためにはそれを頭の中に入れておくことが望ましい。 漠然と「最強の諜報部隊」「非合法活動も厭わない」とい...
イスラエルという国家と分かちがたく結びついたモサド。 その成り立ちから今日までの歩みが並べられたのが本書。 最初は慣れない固有名詞のオンパレードに面食らってしまうが、読み進めるためにはそれを頭の中に入れておくことが望ましい。 漠然と「最強の諜報部隊」「非合法活動も厭わない」というイメージのみが先行していたため、その栄枯盛衰の一端を垣間見ることができたのは新鮮だった。 これほどの組織であっても人間の心の動きが綻びを生む。その点が自分にとってはもっとも有用な学びだった。
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